Interview

常に技術のブレイクスルーに挑み、
より高性能かつ生産性の高い、
半導体露光装置を追求する。

精機事業本部 半導体装置事業部
開発統括部 第三開発部 第一開発課
2023年入社
工学部 電気電子工学科 卒

現在の仕事

半導体露光装置のステージ制御のハードウェア・ソフトウェア設計

Profile

入社動機

技術革新のスピードが速い半導体分野で、エンジニアとして培ってきた回路設計のスキルをさらに磨きつつ、スキルアップしたいと考えたこと、ワークライフバランスを充実させたいとの思いから転職を決意しました。その中でも、光学技術や半導体露光装置の駆動制御技術などコア技術を有するニコンに魅力を感じ、入社を決めました。

経験・スキル

・通信用のLAN基板やIO基板、モデム装置などのモジュール設計

経歴

2016年〜2023年 鉄道運行に関わる信号保安装置開発メーカー
2023年〜 ニコン

さまざまな分野のエンジニアたちと
切磋琢磨し、最適解を導き出す。

現在、どのような開発業務を担当しているのでしょうか?

半導体露光装置におけるステージ制御のハードウェア・ソフトウェア設計を担当するチームの中で、私はウェハを載せるステージを制御する「パワーアンプや通信機器などハードウェアの設計・開発」を担当しています。半導体露光装置の特徴は、制御工学、メカ、モーター、パワーエレクトロニクスなど、さまざまな分野の集合体であることで、開発にあたっては、私が前職で培ってきた電気以外にも幅広い分野の知識も求められるほか、設計の制約も多く、開発の難易度は非常に高いと感じています。

他部署との連携はどのように行われるのでしょうか?

定例会を設けて話をすることもあれば、個別でやりとりをすることもあります。例えば私が電気的仕様を決めた際、それがメカトロニクス分野のエンジニア目線で見て、その仕様がきちんと成立するのか、レビューいただきます。電気設計者から見て最適解と思えるものが、メカや光学分野のエンジニアからの視点では、「この仕様では難しい」と言われてしまうことがありますので、お互いの考えやアイデアを見ながら「どうすれば、より良いものができるのか」、着地点を模索し、最適解を導き出す。苦労はありますが、それを突破した時の達成感は何ものにも代え難く、エンジニア冥利に尽きます。

求められているのは、
前例にとらわれない新しいアイデア。

技術革新のスピードが速い半導体分野の開発ならではの面白さは?

半導体はますます微細化が進んでおり、半導体をつくる半導体露光装置も高性能化していかなければなりません。私が開発を担当するウェハを載せるステージ部分では、より精密かつ高速に動かすことが求められます。そのため前例と同じ考えに縛られていては、開発はうまくいきません。そうした中で新しいアイデアを出していくというところに面白さがあります。新しいアイデアを出していく上で助けになっているのは、自由闊達に意見を出し合える風土があること。「こういう風に進めたい」「こういう機能にしてみたい」と、若手が積極的にアイデア出しをし、それを叩き台にして、みんなで議論し、ブラッシュアップしていくというのが開発現場の日常になっています。

仕事に集中できる環境のもと、
オンオフのメリハリをつけた働き方を実現。

今度どのようなチャレンジをしていきたいですか?

前職の鉄道運行を支える信号保安装置開発で培った、「安全性」「信頼性」に関わるノウハウを、ハードウェアのステージの設計や開発に生かすことです。半導体露光装置は、万が一故障して止まってしまった際に、いち早く復旧することが求められます。品質向上に向けて私の培った「安全性」「信頼性」の反映は重要な一手だと思うのです。実は、私の上長も、私の挑戦に期待しているのだろうなと感じています。

改めて、ニコンを選んで良かったと思うことはなんですか?

一つは、コアタイムのないフレックス勤務制度と、在宅勤務を上手に活用して、プライベートと仕事を両立できていることです。技術資料作成や報告書作成など一人で集中して作業を行いたい時は在宅勤務にして、逆に対面で意見交換したり、打合せを行う時は出社を選んだりしています。もう一つは、半導体露光装置について学ぶための環境に恵まれていること。私は知識ゼロからのスタートでしたが、動画や説明資料などが非常に充実していますし、かつ先輩エンジニアの方々が勉強会も開いてくださるので、無理なく学ぶことができ、そこから徐々に裁量を増やしていくことができました。

※社員の所属やインタビュー内容は取材当時のものです