Voice 03|World Report

レポート:世界で活躍する社員

シンガポールの中心街での一コマ。近くには有名な「マーライオン」がある場所。背景に写っているのは、シンガポールを代表するホテル「マリーナベイ・サンズ」

東南アジア各国に届けるのは、
ニコンの高品質な
アフターサービス。

Nikon Singapore Pte. Ltd., Instruments Group, Industrial Metrology Division, Industrial Service Department

2010年入社/高等専門学校電子制御工学科

その国でのミッションは?

現在私は、シンガポールを拠点に、タイ、マレーシア、ベトナム、フィリピン、インドネシアなどの東南アジア各国、さらにインド、オーストラリアにおける産業機器製品のアフターサービスを担当しています。産業機器の中でも主に取り扱っているのが、CNC画像測定システムとX線/CT検査装置。CNC画像測定システムは、画像を用いて測定を行う非接触式の装置で、コンピュータ制御により高精度な測定を実現します。X線/CT検査装置は、いわゆる非破壊検査装置。目に見えない内部の状態を確認・評価することを可能とします。これらは製品・部品の検査に使われる装置であり、電子部品から半導体、自動車関連など、多岐にわたる製造業のお客様に提供しています。

私は、装置の立ち上げ、保守点検、修理の実施、現地スタッフへの技術指導等を担当。お客様先でトラブルが発生した際は各国のスタッフや本社の関連部門と情報共有し、速やかに問題解決ができるように取り組んでいます。そうした取り組みによってお客様に満足いただき、ニコンへの信頼を向上させることをミッションとしています。

面白さを感じるポイントは?

ニコンは2030年のありたい姿として「人と機械が共創する社会の中心企業」を掲げています。ありたい姿の実現のためには、これまでのようによい製品を提供していれば良いわけではなく、サービスやシステムが一体となったソリューションの提供が必要です。一言でサービスといっても、保守点検やトラブル対応だけではありません。お客様のサンプルを預かって行う計測の代行やシステムのアップグレードなど、内容は多岐にわたります。それらサービスの質をより高めていくために、お客様の声に耳を傾け、求められているサービスは何かを常に模索・追求しています。

シンガポールに赴任して6年目になりますが、日々実感するのはニコンの産業機器がワールドワイドで製造業に貢献していること。様々な国のメンバーと文化や価値観、言葉の壁を乗り越えて密にコミュニケーションをとり、お客様が抱えている課題を解決できたときはとてもやりがいを感じます。また、海外勤務は仕事の領域が国内に比べて格段に広くなります。ビジネス全体を俯瞰しトータルに把握できる視点を身に付けることができたと思っています。

印象に残っているエピソードは?

タイのお客様にCNC画像測定システム装置を納入したときのことです。お客様から「測定値が安定しない」という問い合わせがありました。私は測定データと過去の経験から設置環境に問題があると判断し、すぐにタイに飛び、担当者に話を聞いた上で、私の仮説が正しかったことを実証することができたのです。お客様には理解・納得していただき、さらにその後新たに装置を購入いただく、セールスにも繋がりました。お客様との確かな信頼関係を築くことができた手応えがあり、その重要性を再確認した取り組みでした。

今、私が注力しているのが現地スタッフのレベルの底上げ。技術的な知識・スキルはトレーニングやOJTで着実に向上していますが、私が実現したいのは現地スタッフの「自立」です。マネジメントも含めて自分たちで考え動くという意識に変えていきたい。それがこのエリアにおけるニコンのアフターサービスの質の向上に繋がっていくと考えています。

Work

ショールームのデモ機で現地スタッフに装置の調整方法をレクチャー。現地スタッフへの技術指導も重要な役割。装置は、CNC画像測定システム。

Work

オフィスでお客様向けの作業報告資料を作成。フリーアドレスでカフェのような雰囲気。服装もカジュアルで、Tシャツやポロシャツで過ごす。

Work

現地のスタッフとプロジェクトの進捗会議。装置立ち上げなどの際、お客様のニーズによって「特注案件」になる場合もある。緻密な打ち合わせ、情報共有は欠かせない。

Off

休日に家の近所のカフェで昼食。「シンガポールリバー」と呼ばれる川沿いにはオシャレな店舗が多い。ローカルフードの食べ歩きも休日の楽しみの一つ。

1 Day Schedule

9:00
出社。タイ拠点と日本のサービス部門とWeb会議。タイで発生しているX線/CT検査装置のトラブル状況を把握し、対応について協議。
10:00
社用車で、現地スタッフとお客様を訪問しCNC画像測定システムの修理作業。
12:30
オフィス近くのホーカーセンター(ローカルフードのお店が集まるフードコート)で昼食。
14:00
来週のタイ出張の準備。お客様への説明資料作成。工具や部品が現地で用意できているか確認。
15:00
お客様及び特約店のスタッフからの問い合わせ回答。見積り作成。
16:30
インドネシアのお客様とWeb会議。X装置の予防保守について提案。
18:30
退社。

※社員の所属・インタビュー内容は取材当時のものです。

新製造拠点の前で、同僚と共に。新製造拠点はビジネスオペレーション機能と先進的な製造施設の両方が入居する。

米国子会社と挑むのは、
先進的な「金属3Dプリント」の
さらなる進化。

Morf3D Inc.

2019年入社/大学院工学院量子理工学専攻

その国でのミッションは?

ニコンが2021年に出資して子会社化したのが、現在私が駐在しているMorf3D社です。Morf3D社は米国カルフォルニア州に拠点を持ち、金属を積層する加工法「アディティブマニュファクチャリング(AM)」を行う専業会社で、特に宇宙航空機関連部品生産で高い評価を獲得しています。AMとは、いわゆる「金属3Dプリント」。ニコンは、次世代技術を活用したソリューションの一つとして、「金属3Dプリンター」を推進していますが、私も入社以来、日本で「金属3Dプリンター」の開発に取り組んできました。通常、金属を加工する場合は素材から削って加工する除去加工が主流ですが、積層加工は除去加工では不可能だった複雑な形状を実現します。

現在Morf3D社で取り組んでいる業務の一つが、金属3Dプリンターのプロセス開発。3Dプリントされた金属部品の材料研究、3Dプリントによる金属部品の補修プロセスの開発などを担当しています。これら取り組みによって、3Dプリントによる部品生産の高品質化・高効率化を実現することをミッションとしています。

面白さを感じるポイントは?

米国は金属プリント発祥の土地であり、その応用においても先進的な国の一つです。金属3Dプリントを高いレベルで実用化しているMorf3D社と協業することで、ニコンが有する装置や要素技術をより実用的なものとして開発することが可能となります。両社間のシナジーを起こすことで、ニコンが掲げる「デジタルマニュファクチャリング」社会を実現する一助になると考えています。しかし、金属3Dプリントは非常に新しい技術分野であり、基礎研究から応用まで未究明の部分も少なくありません。その中で、3Dプリントの先進国である米国で情報収集し、自ら判断して開発を進めています。このような先端の技術領域に関わることにやりがいを感じますし、これらの業務が今後の金属3Dプリント発展の礎になりうると考えると、気持ちも奮い立ちます。

また「海外で働く」ということ自体にもやりがいを感じています。拠点があるロングビーチは先端的な技術を持つ企業が多く、とても刺激的な環境です。また日本と異なる文化・価値観を持った人たちと業務を協力して進めていくことは、日々、自分に新しい考え方や気付き、スキルを与えてくれます。

印象に残っているエピソードは?

赴任当初、米国と日本の仕事の進め方の違いに戸惑いました。ニコンの装置を納入して立ち上げる計画を進めていたのですが、トラブルが頻発。検査の立会人が当日になって欠席したことや、必要な設備・機材が予定日に揃わないことも珍しくありませんでした。米国は個人の意識が強く、常に周りに配慮するチームプレーの意識が強い日本の業務の進め方との大きなギャップを実感しました。そのギャップを乗り越えていくことも、質の高い仕事のために必要なことだと感じています。

今後は、外部のお客様に対して当社装置のデモンストレーションやアプリケーションの検討などを通して市場を開拓するビジネス開発にも注力していきます。また、新たに開設した製造拠点における装置調整や業務運用方法の検討など、初期立ち上げ作業も重要な任務の一つですから、Morf3D社と強いコラボレーションを確立することで、「金属3Dプリント」の進化に寄与していきたいと考えています。

Work

現地スタッフと材料評価、金属 3D プリンターのパラメーターに関してディスカッション。自由に、フランクに議論できる環境だ。

Work

現地オフィス内のラウンジで現地スタッフとスモールトーク中。仕事の現場とは異なり、プライベートな話題に花が咲く。心地良いリフレッシュの時間。

Work

ニコンの「金属 3D プリンター」を前に。ニコンは2019年に「金属プリンター」を日本市場に導入、その後新機能追加等で進化を加速させている。

Off

オフの日は、近所の見晴らしの良い公園でくつろぐことが多い。遠くに見える街はカリフォルニア州ロングビーチのダウンタウン。

1 Day Schedule

9:00
出社。メールチェック、一日の作業の確認。
10:00
現地スタットとデモンストレーション実施に向けた打ち合わせ。
12:00
チームメンバーとランチ。
13:00
実験。金属の材料評価。強度確保のための最適な条件を検討する。
15:30
日本チームと補修プロセスに関する打ち合わせ。Teams活用。
17:00
評価レポートや次回打ち合わせに向けた資料作成、他、情報収集など。
18:00
退社。

※社員の所属・インタビュー内容は取材当時のものです。

オフィスのレセプションエリアにて。Nikon Europe B.V. オランダ本店は、アムステルダム近郊に位置し、日系企業の現地法人が多数所在するエリアにある。

幅広い業務領域をカバーし、
ニコンの欧州経営を支えていく

Nikon Europe B.V. Business Support Division

2012年入社/国際教養学部卒

その国でのミッションは?

2017年12月に、当時のNikon Holdings Europe B.V.のファイナンス部門の駐在員として赴任しました。そして2021年4月、欧州における映像事業およびヘルスケア事業の子会社を再編し、新たに地域統括会社・Nikon Europe B.V.が設立されました。私の職場である本店はオランダ・アムステルダム近郊に所在し、欧州全域をカバーしています。再編によって業務の効率化を図り、社内の連携を強化することで、ガバナンス体制や機動力を一層強化することが目的でした。

この地域統括会社の設立を経て、私自身の業務内容も大きく変わりました。従来からのファイナンス分野に加え、内部統制等のガバナンス・リスクマネジメント強化施策、人事・総務関連業務のサポートなど、コーポレート領域全般に幅広く関わっています。「縁の下の力持ち」として経営陣やスタッフをサポートし、欧州各国の様々なステークホルダーを巻き込みながら、常に全体最適の視点を持って日々の業務やプロジェクトを推進していくことが現在の私の重要なミッションの一つになっています。

面白さを感じるポイントは?

私の仕事は、基本的にはコーポレート業務全般のサポートですが、リスクマネジメントの観点からのモニタリングや改善提案をするなど、事業推進とディフェンスとのバランスをとることも重要な役割の一つ。地域統括会社設立以後、トップマネジメントの強力なリーダーシップのもと仕組みを構築し、事業を支える経営基盤の強化を図っているところです。 駐在員は業務領域、責任範囲が広く裁量も大きいため、自分の考えを熱意を持って論理的に伝えることで物事を実現できる機会が多く、その点にやりがいと面白さを感じています。特に、業務領域に関しては一つの分野に留まることなく、“横っ飛び”で仕事をこなすことで様々な経験を積めるのも醍醐味。赴任前とは比較にならないほど視野が広がり、自身の成長にもつながっていると実感しています。一方、欧州は各国各様で一括りにはできず、価値観の違いを感じることが少なくありません。そのため、それぞれの立場やバックグラウンドを最大限に理解し尊重しつつ、駐在員の立場から役に立てることを常に考えながら仕事に取り組んでいます。

印象に残っているエピソードは?

欧州域内の財務・経理分野のオペレーション業務を一ヵ所に集約して効率的に管理・運営するため、ポーランドにシェアード・サービス・センター(SSC)を設立しました。これは地域統括会社設立と同時並行で進めたプロジェクト。組織再編に伴うシステム改修も進む中、新規で組織を立ち上げて稼働させるのは、非常に大変でした。このプロジェクトは現在もフェーズを変えて進行中であり、完遂までにはまだ時間を要しますが、若手のうちから海外での大規模プロジェクトに関わることができたのは自身の大きな財産。今後のキャリアの糧になると確信しています。

私は就活時からグローバルに活躍できる環境を求め、海外駐在をキャリアの軸に据えていましたが、入社6年目に海外で働くチャンスを得ることができました。自身の強い希望に加え、周囲の協力やサポートがあってこそ実現できた海外駐在でしたので、赴任当初は期待に応えられるか不安でしたが、駐在先の同僚や上司にも恵まれ、志高く業務に取り組み、着実に成果を残していくことで自信につながっていますし、若手からチャレンジできる職場環境を誇りに感じています。

Work

所属部署のオランダ人上司と1on1の会議。普段から密なコミュニケーションを心掛ける。

Work

本社との定例会議に向けて資料作成。要点を簡潔にまとめる。健康のために「スタンディング」で業務遂行。

Work

同僚とカフェスペースで雑談。週末の予定などについて話す。Nikon Europe B.V.オランダ本店は総勢約120人。内、日本人駐在員は計12名。

Off

自宅近くの図書館にあるキッズスペースで子どもと遊ぶ。家族と過ごす時間を大切にしながら、ヨーロッパでの生活を満喫。

1 Day Schedule

8:30
出社。車通勤が基本。自宅から15分ほどで到着。ストレスなく通勤。
09:00
東京本社との定例会議。時差の関係で欧州と日本の会議は朝一が多い。
10:00
マネジメントミーティングに参加。月に一度、欧州の本支店の責任者と会議を実施。直近の情報を共有する。
12:30
ランチタイム。同僚とオフィス付近で。オランダ人同様に倹約を心掛け、サンドイッチ程度の質素なランチ。
13:00
メールチェック。眠くなるので、立ちながら溜まったメールをさばく。
14:00
ポーランドSSCの責任者、コンサルタントと会議。プロジェクトの進捗状況の共有、アクション明確化がテーマ。
15:00
事業部門との会議。経験豊富なフランス支店の経理責任者の知見を得ながら、予算作業の効率化について議論。
16:00
資料作成。本社・経営管理部門との月例会議の投影資料作成。
17:00
レポート作成。今週、ポイントとなった案件につき、上司にメールで報告。
18:00
退社。家族と夕食を共にするため帰宅。

※社員の所属・インタビュー内容は取材当時のものです。

上海市街で、コンテンツ撮影の際の一コマ。場所は、かつての租界地区で歴史を感じさせる建物が並ぶ。右手は上海のシンボルタワー「東方明珠電視塔」。

市場規模は14億人。
直営店運営とSNSで
ニコンのカメラを発信する。

Nikon Imaging China Sales Co., Ltd Marketing Department

2014年入社/国際教養学部卒

その国でのミッションは?

現在、中国の映像事業のマーケティング部でマネージャーを務めています。マーケティング部には、中国でオフラインの直営店(上海、広州)を展開する直営店グループと、SNSのデジタルマーケティングを管轄するコミュニケーションデザイングループ、2つのチームがあります。中国市場のお客様にダイレクトに繋がることができるタッチポイントを、オンラインとオフラインを併せてデザインしていくのが私たちの役割です。

従来よりニコンのカメラは中国市場でも高いプレゼンスを維持していますが、そのブランドイメージは「高級品、プロ仕様」といった傾向が強かったのは否めません。しかし、ミラーレスカメラの登場を機に、市場に変化が生まれています。カメラはかつてと異なり、記録する道具から自身のライフスタイルを表現する手段となり、若い層を惹きつけています。私たちは、この若い層にリーチすることでニコンのブランドイメージを変え、新しいニコンファンを開拓することをミッションとしています。

面白さを感じるポイントは?

直営店のコンセプトは「クリエイターズゲートウェイ」。単に製品を販売するだけでなく、流行に敏感な若手クリエイターが自らの創造力や個性を表現できるコミュニティの場を提供しています。また、オンラインでは中国独自に発展するSNSを運営しています。例えば、中国の動画サイトプラットフォーム「Bilibili」で、若い人に一定の影響力を持つKOL(Key Opinion Leader=中国版インフルエンサー)の作品を掲載。若い人がカメラに興味を持ってもらう有効な動機付けとなっています。他にも中国版のTwitterと呼ばれる「Weibo」や中国版LINEのような「Wechat」、女性ユーザーが多い「RED」等で、若い層に響くコンテンツを発信しています。
中国市場は約14億人。この巨大市場を相手に仕事をするところに面白さややりがいを感じています。中国と一言に言っても地域によって異なる文化や慣習があり、知れば知るほど中国の魅力を感じます。また、直営店で若いクリエイターたちが楽しそうにしている姿に出会うことは大きな喜びであり、仕事のモチベーションに繋がっています。

印象に残っているエピソードは?

中国に初めて直営店をオープンすることが決定してから、上海の街をひたすら歩き続けて何十件も物件を内覧して場所を探しました。そして、お客様が店内でどのようなカスタマージャーニーを体験するのがベストか、という点について、現地スタッフと日本のスタッフととことん議論して店舗をデザインしました。カメラ販売の場であると同時に体験の場と位置付け、ワークショップを開催。2021年11月オープン以来、1年間で約90回開催しました。来店したお客様も2万6000人を突破。ニコンユーザーが集う場所として成長していることがとても嬉しく、やりがいを感じています。
オフライン(直営店)とオンライン(SNS)はニコンユーザーのコミュニティであり、ここでお客様の多様な声をキャッチし本社にフィードバックしていますが、お客様の声を聞き続けることが成功の秘訣であることを改めて実感しています。現在、既存直営店のマネジメントに加え、3店舗目の直営店オープンに向けて奔走しています。今後もニコンのカメラを多くのお客様に届けていきたいと思っています。

Work

新製品ミラーレスカメラ「Z fc」の発売記念オフラインイベントの後、チームメンバーと。会場となったホテルの一角に「Z fc」の世界観を創り上げた。

Work

上海直営店で、お客様の写真を展示しているギャラリーの前で。アプリ上でフォトコンテストを実施しオフラインで展示。インタラクティブな店舗運営に取り組んでいる。

Work

2022年9月に行われた、直営2店目となる広州直営店のグランドオープニングイベント。各種メディア、KOLが集い、大いに盛り上がった。

Off

友人と上海のテーマパークで。元々体を動かすことが好き。普段のオフは友人と出かけたり、ジムでリフレッシュ。旅行も好きで、赴任以来中国各地を訪れている。

1 Day Schedule

9:00
出社。今週のWechat、Weiboなど中国のSNSの発信コンテンツの内容を確認。
10:00
マネージメントミーティング。1週間の会社の動きを確認、自部門の進捗を他部門と共有。
11:00
新製品発表のため、オフラインイベントの打ち合わせを実施。
12:00
チームメンバーとランチ。中国の若者に流行っている話題等をキャッチ。
13:00
課内ミーティングで今後1週間の計画をチームメンバーと確認。
14:00
上海直営店へ移動し、マンスリー会議を実施。
16:00
帰社。自社CRMサイトのアップデートの提案資料をチェック。
17:00
中国の動画プラットフォームBilibiliのコンテンツおよびキャンペーンの内容を確認。
18:00
退社。

※社員の所属・インタビュー内容は取材当時のものです。

デリー市街の商業地区の一つ・チャンドニーチョークでの一コマ。イギリス統治以前から栄えているエリアの一つで、さまざまな商品を扱う店が集まるデリーで最も活気がある場所の一つ。

発展著しいこの国で
営業体制を再構築し、
新しい事業部門を立ち上げる。

Nikon India Private. Limited.

2007年入社/文学部卒

その国でのミッションは?

インドにおけるヘルスケア事業、なかでも生物顕微鏡を中心としたライフサイエンスソリューション事業の立ち上げに携わっています。インドでは、先行して映像事業部がNikon India Private Limitedを設立しており、この現地法人内にヘルスケア部門を新設。私は、この部門でライフサイエンスソリューション事業を運営しています。

インドでの体制を更に強化し、販売網の拡大とハイエンド製品であるレーザー顕微鏡システムの直販化を推進するのが、新設されたヘルスケア部門のミッション。ニコンのヘルスケア事業において、アジアは今後売上の拡大が期待される地域であり、なかでもインドは発展著しい国の一つです。インドにおける事業体制の強化は、新たな成長の布石となる戦略だと自負しています。

面白さを感じるポイントは?

私がインドに赴任したのは2023年7月。それまでの数年間は、日本において、インドのヘルスケア事業を支援していました。従来のような代理店を介したビジネスは、不確定要素の多い新興国においては低リスクで効率的な仕組みかもしれません。けれども、現地のマーケットでどんな動きが起こっているのか実態が見えにくく、はがゆい思いがありました。また、代理店の方針などさまざまな要素が絡んでニコンの意思だけでは拡販が進まず苦労していました。

こうした課題を解決するために、私たちが選択した戦略が現地での事業部門の立ち上げであり、そのミッションを自らの力で進められることに大きなやりがいを感じています。着任以来、組織や拠点の拡充に取り組み、部署のスタッフ数も倍近くに増えました。なかでもレーザー顕微鏡システムの拡販には力を入れています。

印象に残っているエピソードは?

国内出張帰りの空港でのこと。たまたま業界の関係者を見かけたので声をかけて名刺交換しました。すると数日後、新設されたばかりのオフィスに来てくれ、それがきっかけになってトントン拍子に商談が進み、大口取引が実現してびっくりしました。そうかと思うと、朝一に話しかけてきた同僚とそのまま半日に及ぶ議論に突入したり、事業に関連する規制がいきなり発令されたり……。

文化やビジネススタイルの違いに戸惑うことはいまだによくあります。計画や段取りに重きをおく日本人にとって、心臓に悪い場面に出くわすことも。何事にも即座に反応する瞬発力が求められるので、ビジネスや自身の課題について日頃から深く思考する力が鍛えられます。ゼロから事業部門を立ち上げるインドでの日々は、これからの自分のキャリアにとって大きな財産になると感じています。

Work

営業進捗会議。大学や研究機関に対するレーザー顕微鏡システムの売上、納品の進捗や顧客からの支払い状況などを確認。

Work

バンガロールで開催された免疫学会での風景。ブース出展を実施し、学会に来場された研究者の皆様に新発売のデジタル顕微鏡をPR。

Work

Nikon India グルガオン事務所内に開設したヘルスケア事業部製品のデモセンター「Nikon Healthcare Experience Centre」開所式の際の風景。インド北部地域におけるライフサイエンス製品の拡販拠点として立ち上げた。

Off

グルガオン市内の音楽スタジオでのトランペットを練習。中学・高校と吹奏楽部に所属していた。週末は教則本を片手に練習に徹している。

1 Day Schedule

8:30
出社。メールチェックや1日の業務内容、優先順の確認など
9:00
日本の開発部門とデジタル顕微鏡の販促活動に関するWebミーティング。
11:00
新規採用予定者の職務規定書について同僚と打ち合わせ。
12:30
昼食。(近隣の飲食店や日本料理店からの宅配などいろいろ)
13:00
資料作成、チーム内への業務指示、各種承認など。
14:00
次週のバンガロール出張に関するチーム打ち合わせ。
15:00
営業、業績関連数値のまとめと報告。
16:00
レーザー顕微鏡システムの政府入札案件に関して、同僚と協議。
17:30
退社。

※社員の所属・インタビュー内容は取材当時のものです。

タイのアユタヤ県にある工場にて。ニコンの主要生産拠点の1つであり、主にミラーレスカメラや交換レンズを製造。6,000名を超える従業員が働いている。

喜びを共に分かち合いながら、
ニコンのミラーレスカメラの
品質を高めていく。

Nikon (Thailand) Co., Ltd. Quality Assurance Division

2012年入社/電子情報システム工学専攻卒

その国でのミッションは?

ニコンのミラーレスカメラや交換レンズのほとんどが、ここNikon (Thailand) Co, Ltd.で生産されています。私は、これらの製品に使用される部品の品質保証を担当しています。試作段階では、満たすべき品質の基準を設定し、設計どおりに形状や信頼性が確保されているか評価します。生産にあたっては、工程投入前の検査、不具合が起こった場合の原因解析、さらに量産段階でも、良品率を高めるために継続的に改善に取り組んでいます。私たちの部署には約100名の現地スタッフがおり、私は部署のマネジメントをサポートするとともにスタッフの教育も担当しています。

ミラーレスカメラは、部品の数が数千に及びます。その1つの部品の不具合によって生産ラインがストップしてしまい、製品を心待ちにしているお客様に速やかにお届けできなくなる可能性もあるわけです。このような不具合を未然に防ぎ、もしも起きてしまった場合には最小限にとどめ、繰り返さない。ニコンならではの品質を守るために、現地スタッフと一緒になって日々プロセスの改善に努めています。

面白さを感じるポイントは?

ニコンの製品は、堅牢性や耐候性に優れ、どのようなシチュエーションでも安心して使用できると世界中のお客様から信頼されています。その優れた品質を、生産の最前線でつくり込むことにやりがいを感じています。工場に来てみて改めて驚くのは、「ここまでやるのか」と感じるほどの地道な取り組みです。

製品に搭載される部品の多くは、調達パートナーから供給されるため、私はパートナーの工場にもしばしば足を運び、一緒になって改善を進めています。何度も試作を重ねて立ち上がった部品が製品に搭載されて発売された時には、共に喜びを分かち合っています。小さな部品一つひとつにたくさんの想いが込められている。お客様ばかりでなく、大切なパートナーの人たちに喜んでもらえることも、この仕事の大きなやりがいなのです。

印象に残っているエピソードは?

私がタイに赴任したのは2020年1月。まもなくコロナ禍が拡大し、厳しいロックダウンが実施されました。工場では、生産を継続したものの、大半の社員が出社できないために現場や現物での確認がままならず、適切な指示を出せずに苦労したことを憶えています。このような状況のなか、業務を滞りなく進めるために現地スタッフと知恵を出し合い、従来のやり方にこだわらず柔軟に対応するようにしました。その結果、災い転じて……ではないですが、想定外の改善につながり、業務の効率化が進みました。また、日本から社員が出張して行っていた業務なども現地スタッフで対応することになり、業務の現地化が促進されたように感じます。

私自身も、苦境を乗り越えるために、現地スタッフとのコミュニケーションやマネジメントを工夫し、新たなスキルアップにつながりました。この先、どのようなキャリアステップを歩んでいくにしても、今現場で体感しているひりひりするような緊張感を忘れずに、仕事に向き合っていこうと思っています。

Work

現地スタッフと業務システムの改善に関する打ち合わせ。提案から実行までのスピード感には毎回驚かされる。

Work

休憩時間に同期の日本人社員と雑談。週末の予定や家庭のことなど仕事抜きの話題が多い。約40人の日本人駐在員が在籍している。

Work

部品の評価業務に立ち合う。実際にオペレーティングをしながら、現地スタッフに技術指導を行う。

Off

近所の公園にでかけ、子どもたちと自転車レーンで遊ぶ。子育てにも恵まれた環境で、週末は街中や観光地で過ごしたり、泊まりがけで小旅行に行くことも。

1 Day Schedule

7:45
出社。前日の生産状況を関連部署で共有し、業務の優先順位を整理。
9:00
週1で行われる社内の品質連絡会議。お客様からのご意見や対応状況などを共有。
11:00
国内生産拠点である栃木ニコンの担当者とWebミーティング。供給している部品について打ち合わせ。
12:00
社内食堂でランチ。パッタイ(タイ風焼きそば)が25バーツ(約100円)とリーズナブル。
13:00
調達パートナーを訪問。工程を確認し、品質改善について協議。
16:00
部署内で業務改善の打ち合わせ。ルーチン業務の自動化や検査環境の改善などについて議論。
18:00
退社。

※社員の所属・インタビュー内容は取材当時のものです。