Interview

産業を支える画像測定システム。
現場と一体になって、
その生産を軌道に乗せる。

インダストリアルソリューションズ事業部 開発・技術統括部 製造技術部 技術課
2015年入社
電子情報工学科卒

現在の仕事

画像測定機器の生産立ち上げ・技術支援

Profile

入社動機

学生時代に写真店でアルバイトをしました。写真といえばスマホの時代に、あえてプリントサービスを利用して思い出を残すお客様がいる。ニコンが手がけるカメラは、そんな思い出の写真に深く関わる、だからこそ高い満足度を目指すべきプロダクトです。そういったプロダクトに関わってみたいと思いました。若手が活躍できる環境があることも、成長を目指すうえで魅力的でした。

異動歴 ※名称は当時のものです

2015年4月:カスタムプロダクツ事業部 製造部 製品課 電調係

2018年4月:カスタムプロダクツ事業部 製造部 製品課 第一調整係

2022年4月:産業機器事業部 製造部 FL技術課

2024年4月:インダストリアルソリューションズ事業部 開発・技術統括部 製造技術部 技術課

One Day

8:50 出社、メールチェック
10:00 外注先に依頼した製作品を図面と見比べながら打ち合わせ
11:00 後輩に任せた業務の進捗状況を確認し、午後のタスクを指示
12:00 休憩
12:45 新製品の量産時に必要な工具のモデル化
15:00 試作品の外部評価の準備
16:00 量産時に必要な組立手順書の作成
19:00 退勤

生産現場の喜びをモチベーションに、
新製品の誕生を支える。

担当している業務を教えてください。

ニコンが提供している「画像測定システム」。画像をもとに製品の寸法などを計測できる、さまざまな産業に欠かせない製品です。その新製品立ち上げに伴う、生産設備や治工具の検討・製作を行っています。仕様や図面情報に基づき、「誰でも早く・簡単に・仕様通り」を満たせる設備や治工具を、できるだけ早く現場に導入するよう心がけています。導入先である生産拠点はニコンの協力会社なので、そこで実際に生産を手がけるみなさんと密接なコミュニケーションを取ることもスムーズな導入には欠かせません。また、すでに生産中の製品に対するコストダウンの検討も私たちの仕事です。部品の再検討や、組立工程における時短方法の立案など、さまざまな切り口から品質維持とコストダウンの両立を目指しています。

どんなところに業務の面白さを感じますか。

新製品の試作から量産まで、すべての工程に関われるのは面白いですね。事業によってはユニットごとの分業体制を敷いている場合もありますが、私たちは一貫して見られる分、装置全体の構成などが理解しやすい。また、自分がつくった治工具が協力会社の現場で実際に使用され、作業の省力化に貢献しているところを見ると、この仕事をしていて良かったと感じます。最近ですと、3Dプリンタで試作したプロトタイプをレビューしてもらい、改善点を話し合いながら完成度を高め、正式に導入に至った時は達成感を感じました。私はもともと、誰かに喜んでもらうことがモチベーションになるタイプなので、治工具はもちろん、たとえばコストダウンへの取り組みと併せて作業の短時間化などに貢献できると、仕事のやりがいを感じます。

入社2年目で挑んだ試作。
視野もコミュニケーションも、一気に広がる。

これまでの業務で、印象に残っているものを教えてください。

入社2年目でジャム・フルーツスプレッド用の異物検査装置の試作に携わり、無事に出荷までこぎつけたことです。当時は技術的な経験もまだ浅く、課内で完結する業務しかやったことがなかった私。ところがそのプロジェクトでは、組立、調整、納入先への据え付けまで手がけるうえ、初号機だったために関係部署とのコミュニケーションも不可欠であり実績もない。おまけに初対面の人とのやりとりも苦手。不安しかなかった私を助けてくれたのは、関係部署の、さまざまな先輩たちです。相手をリスペクトしながらも物怖じしないこと。聞いていいかどうか、迷うくらいなら聞くこと。そんなコミュニケーションのコツも身につけながら、どうにか最後までやり抜くことができました。若手のうちから任せ、育てるニコンの風土は、社員の優しさに支えられていることを実感した出来事でもあります。

思いがけない経験が積める。
思いがけない可能性が広がる。

就活中のみなさんに、ニコンをどうアピールしたいですか。

若いうちから、さまざまな経験ができる会社だと思います。「さまざま」というと、「専攻の範囲外までやらなければならないのか」と怖気づいてしまうかもしれませんが、それは自分の幅を広げる大きなチャンス。私も配属当初は電気調整を担当していましたが、1年後には光学機器の組立へと範囲を広げ経験を積み、光学製品のユニットの一部として搭載できる水準の技能を身に着けられました。それまでは自分の専攻外の分野には触れたこともありませんでしたが、新しい業務分野に対し物怖じせず取り組めた経験は今、多種多様な製品を理解するうえでとても役に立っています。また、新入社員に付くOJT指導員だけでなく、業務上関わる皆さんから業務に関する指導やアドバイスを頂くこともあり、更に社内外の研修も利用できるので不安に思う必要もありません。ニコンのこの社風をぜひ、ご自身の可能性を広げることに役立ててほしいと思います。

私の2030年のありたい姿

今の部署に異動してまもなく3年。まだまだ、未熟さを痛感する毎日です。生産技術業務で必要不可欠な機械加工や表面処理、塗装、検査の知見を深めつつ、製品知識やコミュニケーション力もさらに向上させたいです。自分で勉強することはもちろん、先輩の指導や社内研修、部門内の技能伝承などをフル活用して成長したいと考えています。「この問題は難しいけれど、でもあの人ならわかる」と、社内外の関係者に認識してもらえるような人材になることが、今の私の目標です。

HOLIDAY

音楽鑑賞が趣味です。平日でも聴きたい公演があれば、普段より早く業務を切り上げて参加することもあります。特に好きなのは、大型フェスに参加すること。最初の配属地の近くに会場があり、それがきっかけで年に何回もあちこちのフェスに足を運ぶようになりました。フェスのために仕事を頑張っている、と言っても過言ではないかもしれません。

※社員の所属やインタビュー内容は取材当時のものです