NEXIV VMZ-R

2017.1.10 | 画像測定システム

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新世代NEXIVデザイン

さまざまな立体部品の形状や寸法を、素早く自動測定できる画像測定システム「NEXIV」シリーズ。製造業のユーザーを中心に愛用されてきた同シリーズの、約10年ぶりのリニューアルに合わせてデザインを刷新しました。

新たな付加価値創出のため、測定機にデザイン性を追加プロダクトデザイン担当 渡邉 純人

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第1世代、第2世代…今までのユーザーのニーズは機能や性能、価格が優先されてきました。しかし、昨今はこれらだけでは差別化が困難になり、付加価値としてのデザインに対するニーズが高まってきました。そこで私は、ニコンの産業機器製品として、NEXIVシリーズの新しいイメージをデザインで切り拓きたいと考えました。前世代からの進化、競合機種との差別化を分かりやすく体現し、作業する人や使用環境の観点から十分検証を重ねてデザインしました。

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シリーズ全体の顔を決める重要なプロジェクトだったため、いくつものデザインイメージを展開し、開発の早い段階から複数の関係部署とデザインの意見交換を繰り返しました。そのため、意見が大きく分かれることもありましたが、時代やニーズの変化、新世代を体現する新しいデザインを粘り強く話し合い、関係部署ともに納得感を得ながら作り上げていきました。

シリーズ全体を大胆に刷新

デザイン刷新にあたり、一番視線の集まる、可動するヘッド部分の形状や素材にこだわりました。前面のパネルは透明素材を採用し、すっきりした面構成で裏面を白くしました。産業機器として、本機種で採用した透明パネルは、市場を見渡しても目新しいと思います。パネル以外の部分はダークグレーにして、色と質感のコントラストを強め、白い前面パネルに視線を誘導し、軽快で引き締まった印象になるようにしました。
このヘッド部分を同シリーズに水平展開することで、製品群の統一感を図りました。

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人や環境との調和

透明素材とすっきりした面構成の前面パネルは、汚れても拭き取りがしやすく、清潔感があり、圧迫感の低減を狙っています。また、本体も部品間の凹凸や段差をできる限りなくして、曲面を活かした造形にすることで、作業者の動線上の危険回避に配慮しています。測定機が人や使用環境と調和する、そんなデザインを心掛けました。

産業機器は、購入を決定する人と、作業する人が異なることが多く、双方の心に響くデザインである必要があります。購入者には、新しい機器を導入した満足感やニコンという安心感、作業者には、効率が良さそう、使いやすそうと感じてもらえるデザインになったと思います。

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今後、ニコンのビジネス製品のデザインは、従来製品の延長で考えるだけではなく、使用環境や実際の操作手順、製品の使い方をしっかり分析した上で、使いやすさや作業効率を十分考慮したデザインを実現していきたいと考えています。

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