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豊富な機能と高い操作性。使いやすさを追求した倒立顕微鏡「ECLIPSE Ti2」

  • Product
豊富な機能と高い操作性。使いやすさを追求した倒立顕微鏡「ECLIPSE Ti2」

コンポーネント番号: 12

コンポーネント番号: 1

プロジェクト概要

コンポーネント番号: 2

快適な観察体験へと導く

コンポーネント番号: 3

最先端研究に使用される顕微鏡には、さまざまな操作が要求されます。その複雑な操作を使いやすく導くことも、デザインの役目です。

倒立顕微鏡ECLIPSE Ti2(以下Ti2)は生物研究や医療など、さまざまな分野で使用されています。必要な観察に応じアクセサリーを組み合わせることで本体をカスタマイズできるので、透過観察や蛍光観察など複数の観察が1台で行えます。その分、どうしても複雑な操作フローが求められます。それをユーザーが直感的に操作できるようなデザインを追求しました。

コンポーネント番号: 9

  • 岸上 仁美

    GUI デザイン担当

    岸上 仁美
  • 松田 俊一

    GUI デザイン担当

    松田 俊一
  • 渡邊 純人

    プロダクトデザイン担当

    渡邊 純人

コンポーネント番号: 12

コンポーネント番号: 2

ユーザーの体験をさらに快適に

コンポーネント番号: 3

今回、コントローラーを「Ti2 Control」というアプリケーションで提供しているため、ユーザーのスマートフォンやタブレットからTi2を操作することができます。
そのアプリには、さまざまな観察手法や顕微鏡の調整を快適にアシストできるよう、全体最適化を図った直感的なインターフェースデザインを採用しました。

コンポーネント番号: 5

コンポーネント番号: 12

コンポーネント番号: 2

UXを常に意識した直感的なインターフェースデザイン

コンポーネント番号: 3

Ti2で特に意識したのが、UX(ユーザーエクスペリエンス)です。私たちは顕微鏡の正しい操作方法への理解を深めるために、操作フローを書き出し、ユーザーのあらゆる使い方を想定して観察に集中できるフローを探りました。初期段階から開発者とともに議論を重ね、理解を深めていくことで改善の早期提案につなげました。

Ti2 Controlでは、顕微鏡を操作する機能と、設定をアシストする機能の2つを中心に検討を進めました。一画面あたりに表示する適切な情報量はどのくらいか、暗所・明所でも見やすいグラフィック要素はなにか、押しやすいボタンサイズはどのくらいか…。ユーザー体験に重きをおいてそれらを考慮し、何度も試作して検証しています。

コンポーネント番号: 5

コンポーネント番号: 2

複雑な設定を快適にアシスト

コンポーネント番号: 3

アクセサリーの組み合わせや顕微鏡の設定は観察手法ごとに異なり、設定項目や確認事項はきわめて多岐に渡ります。その手順や装置の調整には正確さが求められるうえに、スタートから完了までが長く複雑で、顕微鏡に不慣れな研究者や学生の方には負担となっていました。そのストレスからユーザーを解放するのが、アシストガイド機能です。

デザイン検討では、インターフェース上の問題を明らかにするために、開発初期のモデルに対してユーザビリティー評価を行い、細かな課題を改善しました。例えば、設定作業を中断すると初めからやり直しになることがユーザーの負荷であることが分かり、どの段階まで設定作業が完了したか一目で確認できるように画面レイアウトを改善しています。

また、的確な用語や具体的なイラストによる表示など、ユーザーがいかにストレスなくスムーズに設定を完了できるかという観点から提案や検討を重ね、営業部門・開発部門と一体となって議論を進めました。

コンポーネント番号: 5

コンポーネント番号: 12

コンポーネント番号: 2

複雑な操作系をシンプルに、わかりやすく

コンポーネント番号: 3

Ti2は多様な観察を行うために、レバーやボタンなどの操作部材が多い顕微鏡です。それだけに操作自体に気を取られず、観察に集中できるような操作性が必要だと感じました。
検証のためにデザイナーが自ら現行機種で観察時のUXを調査し、観察手法別に操作対象の配置を区分化。透過観察は左に、蛍光観察は右に、共用の操作系は前面にレイアウトすることで、それぞれの観察時に必要な操作位置を明快にしました。
また、操作フローを配慮して形状も工夫しています。関連する機能をグルーピングし、溝を設けて表示をひも付けているため、暗室でも直観的な操作が可能です。

コンポーネント番号: 5

コンポーネント番号: 12

コンポーネント番号: 2

UXを中心としたデザイン検討へ

コンポーネント番号: 3

今、デザインの領域が「形作り」からその先の「体験」にまで広がりつつあり、特に産業機器の分野でその潮流が顕著だと感じます。
これからのデザイナーには外観や画面のデザインだけでなく、使い方や使用環境を考慮したユーザー体験を構築していくことが、これまで以上に求められていくことでしょう。
より良いユーザー体験の構築には、開発の初期段階から部門の垣根を越えて協力し、製品の本質を理解していくことが非常に重要です。そうした地道な検討をこれからも重ねていくことで、お客さまにより良い体験を提供していきたいと考えています。

コンポーネント番号: 5

コンポーネント番号: 5

コンポーネント番号: 13

※所属・仕事内容は取材当時のものですが、一部修正しています。

コンポーネント番号: 12

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