事業内容
モノづくり支援事業
半世紀にわたるカメラ生産で培った生産技術を活かし、製造工程に潜む無駄を徹底的に排除します。さまざまな施策を駆使して作業のばらつきを抑制し、生産性を高めることは、作業者の負担軽減にも繋がります。状況の可視化から最適工程の提案、工程設計まで一貫して取り組み、お客様の課題解決に真摯に向き合います。
改善事例
精密加工事業
仙台ニコンは、カメラ部品の生産から事業をスタートしました。精密加工への姿勢と高品質の実現は半世紀を経た現在も進化し続け、さまざまな分野の事業に広がっています。
高難易度部品の生産
さまざまな素材の部品の中には、加工の難易度が高いものがあります。例えば、カメラのシャッター羽根。樹脂と炭素繊維を複合させた素材でできており、加工の難易度が高いのが特徴です。仙台ニコンでは、こうした高難易度部品の素材の開発から量産までを行っています。
新規素材の加工方法開発、光加工技術の開発
カメラをはじめ、さまざまな製品に金属やガラスといった材料が使われています。これらに代わる代替樹脂の新工法開発を行い、カメラの軽量化やコストダウンに貢献しています。また光加工による微細加工に取り組み、エネルギー効率がよい社会に貢献します。
リブレット加工
リブレットとは、生物模倣 (バイオミメティクス)の一種であり、サメの肌をモチーフにした人工的な構造のことです。写真のように連続した縦溝から成る微細構造で、空気や水と接する面に微細な三角凸の構造が付与されることで摩擦抵抗が減少することが広く知られています。ニコンは独自のレーザー加工技術を活用し、リブレットをさまざまな製品に施すことで機器のエネルギーロスを減らし、燃費の向上やCO2の削減などの効果を提供しています。
金型設計、製作
プラスチック部品の生産に欠かせないのが金型です。複雑な形状の部品では金型の構造も複雑になり、仕上がりには金型の中で熔解した樹脂の動きを正確に予想することが重要です。仙台ニコンでは先端技術を活かし、難易度の高い金型の設計、製作を行うとともに、新規素材用の金型も手がけています。
産業機器生産事業
仙台ニコンでは、ニコン産業機器事業部の複数の製品について、設計、試作、量産を行っています。
レーザーレーダ「APDIS MV430」
「APDIS(アプディス)」シリーズは、自動車のボディーや航空機など、主にサイズが大きい対象物の三次元座標を数十マイクロメートルオーダーの精度で取得できる非接触測定機です。独自の赤外線変調方式の採用により、多彩な表面素材、多様な反射率の対象物の測定を実現。サイズもコンパクトで、ロボットアームをはじめさまざまな場所に設置可能で、自動車生産工場の生産性向上に寄与します。「APDIS」シリーズの生産も、仙台ニコンが行っています。
設備設計、製作事業
かつてはほとんど人の手で組み上げていたカメラ。技術の進歩とともに電子化が進み、最終的には自動組立装置も工程の中に登場するに至りました。仙台ニコンではその技術を活かし、さまざまな分野のお客さまのニーズに最適な設備を提案し、設計から製作までを手がけています 。また、ソフトウェアの製作、組み込みも一貫して行っています。