光加工機
金属造形をより身近に、より手軽に。ものづくりの進化を支える。
ものづくりの分野で金属3Dプリンター(Additive Manufacturing)の活用が進んでいます。アイデアをすぐに形にできることから試作品の開発に、さらには量産品への応用も進んでいます。
ニコンは半導体露光装置で培った高度な光利用技術と精密制御技術を活用し、「誰でも、⼿軽に、気軽に使える⾦属積層/加⼯」をコンセプトに、光加工機「Lasermeister 100A」を開発しました。
「Lasermeister 100A」は、DED/LMD方式※での造形・肉盛りといった金属3Dプリンターの要素から、マーキング、接合、さらには研磨まで、レーザーによるさまざまな金属加工を高精度に実現(最⼤加⼯⼨法:W297mm×D210mm×H200mm)。高さ1.7メートル・床面積約0.64平方メートルのコンパクトな製品サイズで、お客さまの多種多様な金属加工ニーズに応えます。
- ※DED(Direct Metal Deposition)/LMD(Laser Metal Deposition)方式とは、材料(金属粉末)をレーザーで溶融して積層造形する方式。
独自の光学ユニット
「Lasermeister 100A」のコンパクト化は、ニコンのコアテクノロジーが実現しました。
光源を無駄なくフル活用する光学設計と、さまざまな金属加工に適した光学性能を備えながら軽く小さく高効率なガラスを自社開発。これにより超小型で軽量の集光レンズの開発に成功。
さらに、レーザー発振部には半導体レーザーの直接照射方式を採用し、海外メーカーと共同開発。低排熱を工夫して配管やチラー(冷却水循環装置)を不要にすることでコンパクト化も実現。
小さく軽い集光ユニットと、コンパクトなレーザー発振部。これらで構成された光学ユニットが、出力された光源を最大限に活用し、コストや発熱も大幅に抑制します。
段取りレス
一般的な金属加工機では、加工に取りかかる前に、「段取り」と呼ばれる手間のかかる準備作業が必要となります。しかし、「Lasermeister 100A」では、加工テーブル上の加工母材(加工モデルが接合される基材)の位置決めを、ステレオカメラによる画像認識(3Dアライメント機能)で⾃動化。段取り作業を不要とし、作業負荷を⼤幅に軽減します。