レジリエントなサプライチェーンの構築
マテリアリティ6
関連するSDGs
ありたい姿
戦略
重要と考える理由
近年、サプライチェーンにおける人権、労働環境、安全衛生や環境などに関する社会課題へのステークホルダーの関心が高まっています。また、グローバル規模の異常気象や自然災害、地政学的な影響や国際紛争などさまざまな要因による原材料価格の変動により、サプライチェーンの不安定要素・リスクは増加しています。
ニコングループでは、このような背景のもと、同じビジョンを持ち、ともに行動する調達パートナーとともに、社会の声を聞き、これらの社会課題に対応できるレジリエントなサプライチェーンの構築が求められていると考えています。
コミットメント
サプライチェーンを取り巻く環境変化が著しい中、不安定要素やさまざまなリスクに対応することは必須です。ニコングループは一丸となって、これらの課題への対応強化に取り組んでいます。また、このような状況下では、C(コスト)やD(供給)はもちろんのこと、Q(品質)についても自社だけでなく、調達パートナーにも品質管理の強化を求め、その範囲を広げています。さらに、サステナビリティについても調達パートナーの活動に対する理解とその浸透を重要視しています。
部品調達や物流においても、不確実性と変動性の高い状況が継続しています。そのため、ニコングループは調達パートナーと適正な価格での取引を推進するとともに、Q+ESGの観点を持ち、協働活動を進めています。これはビジネスとサステナビリティの両輪でレジリエントなサプライチェーンを構築するためのものです。この取り組みは、ニコングループに参画したM&A先企業の調達先にも順次展開していきます。
そして、調達パートナーとの強固な関係を築き上げ、サプライチェーンの可視化、BCP(事業継続計画)の策定・強化、CO2排出量の把握、人権デューディリジェンスの強化などを通じて、大きく変化する事業リスクや社会課題に対して柔軟に対応できる体制を構築しています。これにより、リスクを低減し、持続可能な成長をめざしています。
基本的な考え方
ニコンは、「調達先とニコンは、ともに社会に役立つ製品・ソリューションをつくり、提供するためのパートナー」と考え、調達パートナーと相互理解を深め、信頼関係を築くよう努力し、共存共栄をめざします。そして、より良い社会・地球環境づくりと社会の持続的発展の実現をめざす企業として、また、社会に役立つ製品やソリューションを提供し続けるために、「ニコン調達基本方針」を掲げ、誠実で公正な資材調達を行っています。
ニコン調達基本方針(概要)
パートナーという考えに基づく調達
- 1.持続可能な企業活動
- 2.門戸を開放した調達
- 3.公正な競争に基づく調達
指標と目標
指標と目標(達成年度) | 2023年度計画 | 2023年度実績 | 2024年度計画 |
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人権デュー・ディリジェンス実施*1率(重点的に取り組む調達パートナー)/100%(2025年度) |
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サプライチェーンのBCP体制把握*2:100%(2025年度) |
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- *1調査や監査により是正が必要な場合は改善完了まで実施。
- *2BCP体制構築に必要とされるサプラチェーンの範囲を調達先の社数にて管理。
責任ある鉱物調達への対応
ニコングループでは、「責任ある鉱物調達方針」を定めるとともに、調達パートナーの協力のもと、責任ある鉱物調達調査およびデュー・ディリジェンスを実施しています。
サステナビリティ報告書
詳しくはサステナビリティ報告書の「レジリエントなサプライチェーンの構築」をご覧ください。
サプライチェーンマネジメント
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