Interview

お客様の満足と
信頼獲得に向け、
ニコンクオリティを
維持・向上させる。

Momoko Matsue

半導体装置事業部 品質保証部 第四品質保証課
2020年入社
工学部先端工学基礎学科卒

現在の仕事

半導体露光装置の品質保証

Profile

Momoko Matsue

入社動機

ニコンのヘルスケア事業部が掲げていた「QOL向上に貢献する」点に共感したことがきっかけです。採用選考を通じて、社員の穏やかな雰囲気が自分に合っていると感じ、入社を決めました。

異動歴 ※名称は当時のものです

2020年4月:半導体装置事業部 品質保証部 第二品質保証課 第一品証係

2022年4月:半導体装置事業部 品質保証部 第四品質保証課

One Day

09:30 出社(フレックスのため遅め)、メールチェック
10:00 図訂の適用状況をまとめているリストの整理
11:45 昼食
12:30 現地法人提出用の資料作成
14:00 会議前にテーマとなる案件の内容を確認
15:00 開発、生産管理、調達、品証での図訂会議に参加
16:00 会議の議事録をもとに、リストに新しい案件を追加
17:30 資料作成の続き
19:30 退社

装置の不具合に対して
迅速かつ適切に対応する。

現在、担当されている業務内容を教えてください。

私が入社以来所属している半導体装置事業部は、半導体製造の核心部分である半導体露光装置の開発・製造を行っています。これは、複雑で微細な電子回路のパターンを、極めて高性能なレンズで縮小しシリコンウェハに焼き付ける装置。「人類史上最も精密な装置」とも言われているんですよ。この半導体露光装置に不具合が見つかったとき、あるいは様々な事情で現状の図面通りに製造できなかったとき、製品やその図面の修正が必要になります。この図面修正を「図訂」と呼ぶのですが、私はこの図訂が発行されてからお客様の装置に適用されるまでを管理する業務をしています。不具合などへの迅速で適切な対応で、お客様の満足度の向上、ニコン製品への信頼度の醸成を図ることがミッションです。お客様である半導体メーカーは米国やアジアなど、ほとんどが海外の企業です。

「図訂」の管理とは実際にどのように行っているのですか。

製品に不具合が発生した際に新たな図面が必要になると、設計担当が図面を修正し、私たちの部署に提出されます。これが、図訂の発行。私たちは、まず修正内容が適切であるかどうか判断して、緊急度をランク付けします。早急に対応しなければお客様の半導体生産に支障をきたすケース、あるいは次回の訪問の機会で対応できるケースなどを見極めます。次に、図訂があったことをお客様へお知らせするため、現地法人に資料を送付します。お客様によっては、直接内容を説明する場合もありますね。さらに、図訂の運用状況を管理できるように、現地や社内作業についてリスト化します。精緻で繊細な半導体露光装置ですから、発生した不具合に対処した図訂に対しても緻密で正確な対応が求められるんです。

現地法人、
お客様の理解・納得を得るために。

どのようなところにやりがいを感じていますか。

図訂の適用・管理の業務で重要なポイントとなるのは、お客様に理解・納得していただくため、図訂内容を正確に伝えること。自分で調べるだけでなく、関係部署からも情報を入手し、わかりやすく簡潔に、資料にまとめる必要があります。現地のお客様に適切に図訂のアナウンスができたとき、そして理解いただけたときには確かなやりがいを感じます。また、半導体露光装置は部品の種類も多く、多種多様な技術が導入されているため、部署には様々な専門家が集まっています。そういった人たちから話を聞き、広く多彩な知識を吸収できる点もこの仕事の魅力の一つ。さらに、品質保証の仕事は図訂が中心ではありますが、構想段階から設計段階、アフターサービスまで全フェーズに関わります。図訂の件数を少なくするために、各フェーズで働きかけることで、ニコンクオリティの維持・向上に貢献している、誇らしい仕事ですよ。

自身の発言は
ニコンの発言。

印象に残っているエピソードを教えてください。

お客様へ資料を見せながら口頭で報告した時のこと。お客様からの質問に対して、予め回答を用意していたこと以外は、他の人に任せきりになってしまいました。明らかに準備不足で、そもそもお客様がどういった意図でこの報告を求めているのか、自身が深く考えていなかった。品質の基本的な考え方は「顧客要求を満たす」ことであることを改めて痛感しました。以降、私の発言はニコンの発言という自覚を持って取り組むようになったと思います。

私の2030年のありたい姿

半導体露光装置はとても奥深く、入社以来関わっていてもまだまだ知らないことだらけです。部品だけをとっても膨大な数量があり、学びの日々。今後、開発担当者も含めて様々な人とコミュニケーションを取る中で、知見をさらに深めていきたいですね。単に問題を指摘するだけでなく、解決に向けて提案できるような人材に成長したい。2030年には、新しいことに前向きに取り組めるようになることが目標です。今の自分は、何かやりたいと思っても動き出すまでに二の足を踏んでしまうことも多いので、新しいことを思い立ったら、少しずつでも動き出し、前に進める人を目指します。

HOLIDAY

社会人になってから長めの休みには遠くへ旅行することが多くなり、せっかくニコンに入社したのだからと初めてカメラを買いました。今はまだ思うままにシャッターを切るだけですが。それでも、遠出するときは必ずカメラを持っていくようにしています。写真は長崎を旅行した際に、「軍艦島」をおさめた一枚。我ながらきれいに撮れたと感じています。

※社員の所属やインタビュー内容は取材当時のものです