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大竹 夏穂
Interview
専門性を追求し、
財務・会計分野の
スペシャリストへ。
大竹 夏穂
Kaho Otake
財務・経理本部 経理部 連結会計課
2019年入社
学芸学部国際関係学科卒
現在の仕事
連結財務諸表の作成
Profile
Kaho Otake
入社動機
写真スタジオでのアルバイト経験から映像に興味を持ちました。映像事業に取り組んでいるメーカーの中で、ニコンの採用担当者の親身な対応に惹かれたのが入社を決めた理由です。
異動歴 ※名称は当時のものです
2019年4月:財務・経理本部 財務部 シェアードサービスセンター統括課
2022年3月:財務・経理本部 経理部 連結会計課
One Day
09:30 出社、メールチェック
10:00 グループ会社の決算数値チェック
12:00 昼食
13:00 連結調整仕訳の入力
15:00 業務の効率化・自動入力システムについて会議
16:00 分析資料の作成
18:30 退社
連結決算特有のミスが
許されない調整作業。
入社以来、一貫して財務・経理の業務を担当されているのですね。
はい、入社後に配属されたのがシェアードサービスセンター統括課でした。一般的にシェアードサービスとは、複数のグループ組織からなる企業が間接部門における業務を1カ所に集約させて業務効率化を目指すソリューションの一つです。課全体ではグループ会社12社受け持ち、私はその中で2-3社の決算業務を担当。グループ会社の会計処理を統一することが目的の一つでした。その後、現在所属する連結会計課に異動になりました。連結会計課では、グループ全子会社の決算数値を取りまとめて連結決算を行い、ニコングループの連結財務諸表及び開示資料を作成しています。グループ会社は海外を含め約80社あり、その中で、国内、欧州、東アジアの計7社を担当しています。
具体的に連結決算とはどのような業務なのですか。
現在、上場企業が決算を発表する際には、連結決算をしなければならないとされています。連結決算とは親会社に加えて、子会社や関連会社など企業グループを構成する複数の会社の財政状態や経営成績を連結して、決算を行うこと。そのために、まず親会社と子会社の貸借対照表と損益計算書を単純に合算、その上で連結特有の調整を行います。この調整を仕訳と呼んでいます。連結仕訳の一つめは資本連結。親会社から子会社への投資は連結上一体として考えますから、投資と資本を相殺する調整を行います。次に債権債務の相殺。これは、親会社と子会社との間で取引を行っている場合、連結グループ内の債権債務になるので、それらを相殺します。さらに親会社と子会社の損益取引も連結グループ内の取引として相殺しなければなりません。これらの処理は会計基準等に基づいて実行されるものであり、最終的には財務報告として外部に開示されることから絶対にミスが許されない業務になります。
明確なゴール向かって、
仲間と助け合う一体感。
連結決算業務のやりがいを教えてください。
連結決算書は絶対に作らなければならないものです。株主様をはじめとしたステークホルダーに対して、今のニコンの姿を、数字を通して開示するものなので、常に緊張と責任を伴いますが、自分の取り組みが世の中に発信されることにやりがいを感じます。また、明確なゴールがあり、決まった答えもあるため、そこにたどり着くのを目指すのはとても楽しいですよ。決算発表という締め切りが決まっているため、時期が近付くとタイトなスケジュールに追われますが、課内で助け合いながらゴールに向かう一体感を得られるのも、この仕事の魅力の一つ。ゴールしたときの達成感は格別です。連結会計課に異動後は、経営層に向けて情報を提供する機会も増えました。それだけ重要な数字を取り扱っていることに、より背筋が伸びました。数字を通してですが、グループ全体のすべての事業を俯瞰的にとらえることで、自身の成長にも繋がっていると感じています。
入社3年目で新本社に関わる
プロジェクトに参加。
印象に残っているエピソードを教えてください。
入社3年目に、新本社建設の資金調達のため、「グリーンローン」のプロジェクトに参加しました。グリーンローンは企業等が国内外のグリーンプロジェクトに要する資金を調達するために用いられる融資。新本社建設(2024年5月竣工予定)では建物全体で大幅な省エネを実現するなど、環境に配慮した取り組みが認められました。私は財務・経理本部の窓口として、サステナビリティ戦略部や新本社プロジェクトチームと連携し、銀行や格付機関との橋渡しの役割を担いました。決算業務との両立は負荷が高かったものの、資金調達という業務やサステナブルの重要性を再認識するなど、非常に勉強になりました。このように、新しい業務にチャレンジする機会を与えてくれるのもニコンの魅力です。
※グリーンプロジェクト:地球温暖化をはじめとする環境問題の解決に貢献する事業。
私の2030年のありたい姿
ニコンは「IFRS」と呼ばれる国際会計基準を決算作業等に採用していますが、会計基準というのは時代や環境の変化で常に変わっていきます。したがって日々新たな知識・情報を吸収し続けなければなりません。これまでは広く浅く会計業務に取り組んできましたが、今後は何かしらの専門性を身に付けていきたいと考えています。財務・経理本部の先輩は頼れる人が多く、業務の進め方に戸惑ったときなどいつも相談に乗っていただいています。頼りになる先輩方は誰もが「この分野だったら〇〇さん」と周囲が納得する専門性・強みを持っています。私も「この分野なら大竹さん」と言われるような強みを持ちたい。その専門性を追求していくなかで、財務・会計のスペシャリストを目指します。
オフの過ごし方
HOLIDAY
幼い頃に習っていたフラダンスを、大学時代にサークルで再開。社会人になってからは、教室に通うようになりました。イベントなどに参加して踊ることもあります。フラダンスは気持ちが上向く踊りで、いいリフレッシュになっています。また繁忙期が決まっている職場なので、有給休暇を取りやすく、機会を見て旅行を楽しんでいます。
※社員の所属やインタビュー内容は取材当時のものです