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岸川 知里
Interview
一人の開発者として、
リーダーとして、
担当製品と
メンバーに向き合う。
岸川 知里
Chisato Kishikawa
デジタルソリューションズ事業部 第一開発・技術部 第三開発課
2017年入社
電気情報工学科卒
現在の仕事
産業製品開発(電気回路設計や制御コントローラの設計・調整)
Profile
Chisato Kishikawa
入社動機
元々父親がニコンファンだったこともあり、自分自身も子どものころからニコンのカメラに親しんできました。「父を喜ばせたい」と思ったのも入社を決めた理由です。
異動歴 ※名称は当時のものです
2017年5月:産業機器事業部 開発部 第二開発課
2020年4月:デジタルソリューションズ事業部 開発・技術部 第二開発課
2020年6月:デジタルソリューションズ事業部 開発・技術部 第四開発課
2022年10月:デジタルソリューションズ事業部 第一開発・技術部 第三開発課
One Day
09:30 出社
09:40 当日の予定を確認してからメール対応
10:00 顧客からの問い合わせ対応や社内打ち合わせ時の議事録チェック
11:00 社内打ち合わせで製品コンセプトについて協議
12:30 横浜製作所の食堂にて昼食をとる
13:00 製品開発の進捗管理ミーティングや設計・評価のレビュー会
16:00 試作品のシミュレーション検討や評価結果の考察
18:30 退社
求めるスペックの実現を
目指して努力を重ねる。
どのような製品の開発を担当されているのですか。
私が開発を担当している製品は、小型部品から航空機のような大型の組み立て部品まで幅広い測定対象を非接触・三次元で測定できる「APDIS」、ロボットのアーム長さや関節数を自由に設計できるインテリジェントアクチュエーターユニット「C3 eMotion」の2種です。
製品開発は、社内の企画部門やマーケティング部門からの発案をベースに、他部門と私たちで協議して、新製品の仕様や性能を検討するところから始まります。私の主な職務は、電気回路設計と、制御設計です。求める性能を満たす条件を、主にシミュレーションを用いて検討し、実際に出来上がった試作品の評価を行います。
C3 eMotionでは制御とファームウェアの開発にて、チームリーダーを務めています。基本的に、企画段階で製品のリリース時期が決まっているため、設計や試作品の評価試験などにかけられる時間には限りがあります。特に最近は、半導体不足や物流の混乱などで部品調達に時間がかかっているため、追加試験や検討を行いにくく、スケジュールがタイトになってしまい、間に合わせるのに苦労しています。
※アクチュエーター:エネルギーを直進移動や回転などの動作に変換する装置。
※ファームウェア:電子機器に具体的な仕事をさせるために組み込む、制御用プログラム。
仕事のやりがいや醍醐味を感じる点を教えてください。
できあがった試作品を評価した結果は、設計時のシミュレーション結果と大きな差があることが大半です。トライアンドエラーを繰り返し見つかった問題をクリアしていくのですが、その工程を経てスペックを実現できたときの達成感はひとしおですね。また、シミュレーションの精度が高いときや、試作品の完成度が高いときは、すんなり想定どおりの結果を得られることもあります。こんなときは気持ちがいいですね。
ニコンなら、知見を広げる
チャンスに恵まれる。
印象に残っているエピソードをご紹介ください。
入社3年目に、海外現地法人と協力してAPDISの開発にあたることになり、アメリカに滞在したことがあります。このとき、現地エンジニアの指導を受けながらアートワーク設計を経験できました。私が担当している回路設計では使用部品の選定や部品同士の接続法を考えますが、アートワーク設計では回路設計の内容をプリント基板上にどう落とし込むのかを考えます。普段は外部委託している業務ですが、回路設計の精度を高めるには、アートワーク設計の考え方を知っておく必要があると思っていたので、とてもためになりました。また、現地のエンジニアは、ひとつの製品に長期間携わっている方が多く、一緒に開発業務に従事するなかで非常に刺激を受けましたね。自らが関わった製品に愛着を持ち、誇りに思っている様子が伝わってくるのです。彼らを見習って、自身も高いモチベーションでニコン製品を広めていかなければと身が引き締まりました。そこで担当製品のリリースを迎えた時は、いつも以上に喜びや達成感が大きかったのを覚えています。
チームリーダーとしての
素養を高めていきたい。
チームリーダーを務めるなかで、新たな気づきはありましたか。
当たり前ですが、自身の担当業務だけにフォーカスするのではなく、各メンバーへの心配りが大事だと実感します。業務を割り振る際は、専門性やスキルレベル、性格などに考慮しないと、うまくまわりません。また、担当してもらう職務が全体のなかでどういう意味を持つか、スケジュールがタイトでハードワークを要する際の理由などは、しっかり説明して納得してもらわなければモチベーションの低下を招いてしまいます。手探りではありますが、個々の力を引き出しながらチームとして高いパフォーマンスを発揮できるようなマネジメント能力を高めていきたいと思っています。現状は、頼もしく優しいチームメンバーのおかげで、楽しく切磋琢磨しています。
私の2030年のありたい姿
アメリカでの経験談で触れましたが、どんな製品にも、愛着を抱き熱意を注いでいる人がいます。こういう人たちの存在を強く意識し、開発プロジェクトが難局に陥っても諦めずに立て直すことができるようなプロジェクトマネージャーになっていたいです。ポイントは「やりとりする相手の話をよく聞いて、うまい落としどころを探る」「関わる人たちにとって魅力的なゴール設定を示す」だと思うので、研修や実業務を通じて精進したいですね。
オフの過ごし方
HOLIDAY
自分でつくったお菓子や集めているぬいぐるみ、風景などの写真を撮るのが好きです。写真は、同期と一緒に出向いた箱根の美術館で撮影を楽しんだときの一枚です。
※社員の所属やインタビュー内容は取材当時のものです