米国子会社Morf3Dを「Nikon AM Synergy」に社名変更
2024年7月10日PRESS RELEASE/報道資料
株式会社ニコンは、アディティブマニュファクチャリング(付加加工、以下「AM」)の設計および製造を行う米国の100%子会社であるMorf3D Inc.(以下「Morf3D」)の社名をNikon AM Synergy Inc.(以下「Nikon AM Synergy」)に変更しましたので、お知らせします。
背景
ニコンは、2022年度よりスタートした中期経営計画において、デジタルマニュファクチャリング事業を戦略事業と位置付けています。その中でも急速な市場の拡大が見込まれるAM事業の強化を目的として、2023年4月にアドバンストマニュファクチャリング事業部を発足、さらに、AM事業を統括する事業部本社Nikon Advanced Manufacturing, Inc.を、2023年4月に米国カリフォルニア州に設立しました。その後、2023年7月に完全子会社化したMorf3Dおよび同年9月に完全子会社化したNikon SLM Solutions AGとともに、米国を基盤に日米欧で事業を拡大しています。
この度のMorf3Dの社名変更に伴って、Nikon AM Synergyでは、ニコンが採用しているAMの加工技術であるDED方式※1と、Nikon SLM Solutions AGが採用しているL-PBF方式※2とを組み合わせ、金属AMの普及を加速させながらニコングループ内でのさらなる事業シナジーを追求し、幅広い顧客ニーズに対応します。
また、Nikon AM Synergyは米国での厳格なセキュリティ要件に対応しており、防衛・航空宇宙分野の最先端用途におけるAMの普及と拡大を目指します。
ニコンは2030年の「ありたい姿」として、「人と機械が共創する社会の中心企業」を掲げています。AMを含むアドバンストマニュファクチャリングは戦略事業であり、長年にわたり培ってきた光応用技術でものづくりの世界に革新をもたらし、豊かでサステナブルな社会の実現に貢献していきます。
- ※1DED方式(Direct Energy Deposition): 金属粉末とレーザーを同時に照射し、溶融、積層造形する方式
- ※2L-PBF方式(Laser Powder Bed Fusion): 敷き詰めた金属粉末にレーザーを照射、融解し、積層造形する方式
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