「ニコン Z マウントシステム」対応、1.4倍テレコンバーター内蔵の大口径超望遠単焦点レンズ「NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S」を発売
高い解像力と機動力で、決定的な瞬間を逃さない
2022年11月2日PRESS RELEASE/報道資料
株式会社ニコン(社長:馬立 稔和、東京都港区)の子会社、株式会社ニコンイメージングジャパン(社長:上村 公人、東京都港区)は、「ニコン Z マウント」を採用したフルサイズ/FXフォーマットミラーレスカメラ対応の大口径超望遠単焦点レンズ「NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S」を発売します。
「NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S」は、究極の光学性能を追求する「S-Line」※1に属する超望遠レンズです。焦点距離を1.4倍に拡大するテレコンバーターを内蔵し、1本で600mmと840mmの焦点距離に対応。質量は約3260gで、テレコンバーターを内蔵しながらも、「AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR」(2015年7月発売)と比較し、約550gの軽量化を実現。全長は約437mmで、国際線の飛行機に手荷物として機内持ち込みができるサイズです。光学系にはEDレンズ3枚※2、スーパーEDレンズ1枚、蛍石レンズ2枚、SRレンズ2枚※2を使用し、様々な収差を効果的に補正。絞り開放から画像周辺部まで高い解像感が得られ、内蔵テレコンバーター使用時でも優れた描写性能を実現します。明るい開放F値4を活かし、バイクなどの動きの速い被写体の撮影や、自然なボケによる立体感のある描写が可能です。
さらに、NIKKORレンズ史上最高の反射防止効果を持つコーティング「メソアモルファスコート」を採用し、「ナノクリスタルコート」との相乗効果でゴーストやフレアを大幅に低減。屋外やスタジアムなどの光源が入り込みやすいシーンでも、構図の制約なく撮影に集中することができます。AF駆動用モーターには、「シルキースウィフトVCM(ボイスコイルモーター)」※3を搭載し、高速で高精度、かつ静粛を同時に実現したAF制御が可能です。また、手ブレ補正効果5.0段※4を実現し、超望遠撮影でも効果的にブレを軽減します。高い堅牢性と優れた操作性により、スポーツや報道、野生動物などの撮影シーンでプロフェッショナルフォトグラファーの映像表現をサポートします。
ニコンは、今後も新次元の光学性能を追求し、ユーザーのニーズに応えていきます。そして、映像表現の可能性をさらに拡げることを目指し、映像文化の発展に貢献します。
- ※1「S-Line」は、NIKKOR Z レンズにおいて設定されたグレードで、ニコン独自の設計指針と品質管理を高い基準でクリアーしており、特にハイレベルな光学性能を発揮します。
- ※2内蔵テレコンバーター使用時はEDレンズ3枚、SRレンズ2枚。内蔵テレコンバーター非使用時はEDレンズ2枚、SRレンズ1枚。
- ※3ニコンで独自開発したVCM(ボイスコイルモーター)とガイド機構を組み合わせたAF駆動系アクチュエーターです。VCMとは強力な磁石がつくる強い磁界の中をコイルが往復運動するモーターです。
- ※4CIPA規格準拠。「NORMAL」モード使用時。35mmフィルムサイズ相当の撮像素子を搭載したミラーレスカメラ使用時。
発売概要
商品名 | 「NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S」 |
---|---|
希望小売価格 | ¥2,432,100(税別 ¥2,211,000) |
お届け開始日 | 2022年11月25日予定 |
本製品は、受注販売となります。日本での受注販売受付は、11月4日10時より開始します。納期は受注の状況により、変動します。
本製品は2023年10月4日以降、通常販売をしています。
主な特長
- 焦点距離を1.4倍に拡大するテレコンバーターを内蔵し、1本で600mm、840mmの2つの焦点距離に対応。右手で操作できる位置にある内蔵テレコンバーター切り換えスイッチにより、撮影姿勢を保ったまま焦点距離の切り換えが可能
- テレコンバーター「Z TELECONVERTER TC-2.0x」(2020年8月発売)使用時は1200mmまで、さらに内蔵テレコンバーターと併用した場合は1680mmまで焦点距離を拡大※1
- 「ニコン Z 9」(2021年12月発売)使用の動画撮影において、内蔵テレコンバーターと2.3倍クロップを使用することで、1932mm※2相当の焦点距離で撮影可能
- テレコンバーター内蔵ながら質量約3260gを実現し、従来製品より約550gの大幅な軽量化を実現
- 全長は約437 mmで、国際線の機内持ち込み可能なサイズのバッグに収納でき、安心して持ち運びが可能
- 無限遠のみならず至近でも色にじみやフレアが抑えられ、絞り開放から画像周辺部まで高い解像感を実現
- NIKKORレンズ史上最高の反射防止効果を持つコーティング「メソアモルファスコート」を採用し、ゴーストやフレアを大幅に低減
- AF駆動用モーターには、「シルキースウィフトVCM(ボイスコイルモーター)」を搭載し、高速で高精度、かつ静粛なAF制御を同時に実現
- 手ブレ補正効果5.0段、「Z 9」との組み合わせではシンクロVRの適用により手ブレ補正5.5段※3を実現
- レンズ前面にフッ素コートを採用するとともに、レンズ鏡筒の可動部分をはじめとする随所にほこりや水滴の侵入を防ぐシーリングを施し、さらにレンズマウントにゴムリングを採用することで、高い防塵・防滴・防汚性能※4を確保
- プロフェッショナルユーザーが併用することが多い「NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S」(2022年2月発売)と統一感のある操作性で、瞬時の判断が求められる超望遠撮影時のレンズ持ち変えなどでも、違和感のない操作性を実現
- 静音性に優れ、フォーカス時の画角変化(フォーカスブリージング)の抑制や露出の安定化など動画撮影に配慮した設計
- ※1組み合わせるカメラを問わず、被写体、明るさ、フォーカスポイントによっては合焦に時間がかかったり、ピントが甘かったり、焦点が合いにくかったり、フォーカスエイドがちらついたりすることがあります。
- ※2「Z 9」で「画像サイズ/フレームレート」を「3840×2160 120p」、「3840×2160 100p」、「1920×1080 120p」、「1920×1080 100p」に設定している場合に、「撮像範囲設定」を「DX」に設定すると、FXフォーマットの焦点距離の約2.3倍に相当する画角になります。
- ※3CIPA規格準拠。「NORMAL」モード使用時。内蔵テレコンバーター非使用、35mmフィルムサイズ相当の撮像素子を搭載したミラーレスカメラ使用時。
- ※4すべての条件で完全な防塵・防滴を保証するものではありません。
主な仕様
横にスクロールしてご覧ください。
マウント | ニコン Z マウント |
---|---|
焦点距離 |
内蔵テレコンバーター非使用時 600mm 内蔵テレコンバーター使用時 840mm |
最大口径比 |
内蔵テレコンバーター非使用時 1:4 内蔵テレコンバーター使用時 1:5.6 |
レンズ構成 | 20群26枚(うち、内蔵テレコンバーター4群7枚、EDレンズ3枚、スーパーEDレンズ1枚、蛍石レンズ2枚、SRレンズ2枚、メソアモルファスコートあり、ナノクリスタルコートあり、最前面のレンズ面にフッ素コートあり) |
画角 |
内蔵テレコンバーター非使用時: 4°10′(撮像範囲 FX) 内蔵テレコンバーター使用時: 3°(撮像範囲 FX) 内蔵テレコンバーター非使用時: 2°40′(撮像範囲 DX) 内蔵テレコンバーター使用時: 2°(撮像範囲 DX) |
寸法 | 約165mm(最大径)×437mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで) |
質量 | 約3260g |
- *本製品をお使いの場合は、カメラ本体のファームウェアを最新版にバージョンアップする必要があります。
こちらに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。販売が既に終了している製品や、組織の変更等、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。