日米欧のNikon BioImaging Labで「臓器チップ撮影・解析受託サービス」を開始
2022年5月25日PRESS RELEASE/報道資料
株式会社ニコン(社長:馬立 稔和、東京都港区)の子会社である株式会社ニコンソリューションズ(社長:園田 晴久、東京都品川区)、Nikon Instruments Inc.(社長:松葉 利貞、アメリカ)、Nikon Europe B.V.(Director & President:梶原 望、オランダ)の3社は、各社が運営し、細胞を用いた創薬研究の支援を行うNikon BioImaging Labにおいて、「臓器チップ撮影・解析受託サービス」を2022年6月1日から順次開始します。
創薬の分野では、新薬候補となる化合物の有効性や安全性の評価、生体現象の再現に細胞や生体組織が用いられています。治験薬としてヒトに投与し、有効性や安全性を確認するまでには、数多くの試験を繰り返すなど、膨大な時間とコストを必要とします。
これに対し、臓器チップは、臓器由来の細胞をチップ上の微細な流路の中で培養し、生体内の臓器を模倣したもので、高精度かつ効率的に化合物の有効性や安全性を評価できる画期的な技術です。その一方で、複雑な構造を持つ臓器チップの撮影や解析条件の選択、定量的なデータ取得を行うには、熟練した技術が求められます。
このたびニコンは、主要な臓器チップメーカー3社と連携し、それぞれの臓器チップや実験目的に適した撮影・解析方法を確立しました。ニコンソリューションズ、Nikon Instruments Inc.、Nikon Europe B.V.は、日本、アメリカ、オランダのNikon BioImaging Labにおいて、お客さまの委託に基づき、創薬の研究開発用途に応じた最適な方法で、臓器チップを撮影・解析するサービスを開始します。
ニコンは中期経営計画において、成長ドライバーの1つに創薬支援を掲げており、新薬候補となる化合物評価の高精度化や効率化により創薬企業を支援するビジネス展開を図っていきます。今後もお客さまのニーズに対応するため、新たな臓器チップメーカーとの連携も視野に入れながら、創薬研究をサポートしていきます。
なお、Nikon Instruments Inc.は、バイオテクノロジーや製薬関連の企業が一堂に会する国際会議「BIO International Convention」(2022年6月13日~16日、於:アメリカ サンディエゴ)に出展し、本サービスを紹介する予定です。
連携する臓器チップメーカー
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AIM Biotech Pte. Ltd. |
CEO:Jim McGorry 本社:21 Biopolis Road, #01-24 Nucleos Singapore 138567 主な事業:免疫効果測定を得意とする臓器チップなどの開発、製造、販売 ウェブサイト:https://aimbiotech.com/ |
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Nortis Inc. |
CEO:Thomas Neumann 本社:17280 Redmond - Woodinville Rd NE, Woodinville, WA 98072, USA 主な事業:チューブ構造を特長とした臓器チップなどの開発、製造、販売 ウェブサイト:https://nortisbio.com/ |
TissUse GmbH |
CEO:Reyk Horland 本社:Oudenarder Str. 16 13347 Berlin, Germany 主な事業:複数の臓器細胞を連結させた臓器チップなどの開発、製造、販売 ウェブサイト:https://www.tissuse.com/en/ |
Nikon BioImaging Lab
創薬研究の課題解決を支援するオープンファシリティとして、世界3か国で展開しています。最先端の機器を試すことができ、高品質な細胞培養、画像撮影、画像解析、スクリーニングなどの課題について、ニコンの技術者が対話を通して最適なソリューションを提案します。
Nikon BioImaging Labのウェブサイト:
https://www.microscope.healthcare.nikon.com/ja_JP/bioimaging-centers/
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