臨床現場において、眼精疲労の軽減に寄与し、快適な操作を可能にする、検査用顕微鏡「ECLIPSE Ci-L plus」発売
2021年9月28日PRESS RELEASE/報道資料
株式会社ニコン(社長:馬立 稔和、東京都港区)の子会社、株式会社ニコンソリューションズ(社長:園田 晴久、東京都品川区)は、倍率変更時の最適な明るさ再現や、エルゴノミクス(人間工学)に基づいたデザインにより、長時間の顕微鏡観察において、目を含めた身体への負担軽減に寄与する検査用顕微鏡「ECLIPSE Ci-L plus」を発売します。
発売概要
商品名 | 検査用顕微鏡「ECLIPSE Ci-L plus」 |
---|---|
発売日 | 2021年9月30日 |
開発の背景
検体検査や病理検査を行う臨床現場において、顕微鏡の煩雑な操作性や、長時間の観察による使用者の疲労蓄積にはいまだ課題があります。これらの課題に対しニコンは、従来機「ECLIPSE Ci-L」の高い光学性能は維持したまま、操作性をさらに高め、目を含めた身体への負担軽減に寄与する検査用顕微鏡「ECLIPSE Ci-L plus」を開発しました。長時間にわたる使用であっても、集中して快適に顕微鏡観察が可能となります。
主な特長
1. 倍率変更時に最適な明るさを再現し、眼精疲労の軽減に寄与
対物レンズの倍率ごとに調節した、LED光源の明るさを記憶する「LIM(ライトインテンシティマネージメント)機能」を搭載。倍率を変更する際、記憶させた明るさを自動で再現するため、毎回の調光が不要です。明るさが急激に変化することがなく、眼精疲労の軽減に寄与します。
2. エルゴノミクスデザインにより、自然な姿勢での観察を実現
エルゴノミクスに基づいたデザインによって直感的な操作を可能とし、自然な姿勢での観察を実現します。ハンドルの高さを握りやすい位置に変えたり、オプションの「エルゴ鏡筒」では、鏡筒の角度を調節したりすることも可能です。身体への負担軽減に寄与し、長時間にわたる観察に集中して取り組めるようサポートします。
3. 手元のディスプレイで、倍率や照明の状態をひと目で把握可能
倍率や照明などの情報を顕微鏡本体のディスプレイに表示。観察姿勢のままでも状態がひと目で確認できるため、ワークフローの効率化に貢献します。
4. 顕微鏡の倍率変更とパソコン上の目盛りが連動し、効率的な観察が可能
顕微鏡デジタルカメラと画像統合ソフトウエア「NIS-Elements」をあわせて用いることで、顕微鏡操作とパソコンでの表示を連動させることができます。顕微鏡の対物レンズを変更すると、パソコンに表示している画像のサイズを示すスケールバーが自動で連動。倍率変更のたびにパソコンで倍率を入力する必要がなく、効率的な観察を可能にします。
5. 照明の自動オフで消し忘れを防ぐ
一定時間操作をしない場合、照明を自動で切る「ECOモード」を搭載。照明の消し忘れを防ぐことができます。
主な仕様
横にスクロールしてご覧ください。
光学系 | CFI60無限遠補正光学系 |
---|---|
照明系 |
高輝度白色LED光源 ・フライアイレンズ内蔵 ・LIM(ライトインテンシティマネージメント)機能搭載 (LIM機能には、明るさ自動再現機能、ECOモード※1、Sleepモード※2が含まれています。) |
接眼レンズ(視野数) |
スリーブ径Φ30mm ・CFI 10X(22) ・CFI 12.5X(16) ・CFI 15X(14.5) ・CFI UW 10X(25) |
鏡筒(視野数) |
エルゴ鏡筒(22):俯角10°~30°、双眼部伸長40mm 双眼鏡筒(22) 三眼鏡筒(25) |
レボルバー | 専用状態検出6孔レボルバー(アナライザースロット付き、本機に付属) |
ステージ | 手動ステージ |
コンデンサー | 手動コンデンサー |
観察方法※3 | 明視野、落射蛍光、位相差、簡易偏光、鋭敏色偏光、暗視野 |
質量 | 約13.3kg(双眼標準セット) |
- ※1一定時間の操作がない場合は、透過照明とディスプレイの表示がオフとなり、低消費電力状態(Sleepモード)とする省エネ機能です。
- ※2付属ACアダプターが顕微鏡に接続している場合は常時通電となりますが、低消費電力で待機する状態を示します。
- ※3明視野以外の観察にはオプションのアクセサリーが必要です。
こちらに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。販売が既に終了している製品や、組織の変更等、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。