「ニコン Z マウントシステム」対応の大口径望遠ズームレンズ「NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S」を発売

新開発のSRレンズを採用し、静止画・動画を問わず圧倒的な描写性能を発揮する

2020年1月7日PRESS RELEASE/報道資料

株式会社ニコン(社長:馬立 稔和、東京都港区)の子会社、株式会社ニコンイメージングジャパン(社長:北端 秀行、東京都港区)は、「ニコン Z マウント」を採用したフルサイズ(ニコンFXフォーマット)ミラーレスカメラ対応の、高性能大口径望遠ズームレンズ「NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S」を発売します。

「NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S」はNIKKOR Z レンズの「S-Line」に属し、70-200mmの焦点距離全域を明るい開放F値2.8一定でカバーする望遠ズームレンズです。望遠ズームレンズでありながら、広角端での最短撮影距離はクラス最短※1の0.5mを実現しました。また、レンズ交換式カメラ用「NIKKOR」レンズ史上最高の手ブレ補正効果5.5段※2を達成。近距離から無限遠まで撮影距離を問わず、絞り開放から、画像周辺部まで高い解像力を発揮します。動物や風景、ポートレートなどの撮影で被写体を細部まで克明に描写し、中望遠の圧縮効果や、開放F値2.8ならではの明るさがフォトグラファーの表現の幅を広げます。

光学系には、新開発のSRレンズ(SR:Short-wavelength Refractive)1枚、蛍石レンズ1枚、EDレンズ6枚、非球面レンズ2枚を惜しみなく採用し、圧倒的な光学性能を実現しています。さらに、「マルチフォーカス方式」※3を採用することで、高速・高精度なAF制御の実現に加え、近距離撮影時の光学性能が格段に向上。これにより、近距離の被写体の撮影でも、諸収差を抑えた解像感の高い画像が得られます。加えて、ニコン独自のレンズ反射防止コーティング「ナノクリスタルコート」と「アルネオコート」の相乗効果で、入射光に起因するゴーストやフレアを効果的に低減。光源が画面内にある場合でも抜けの良いクリアーな画像が得られます。

さらに、静止画だけでなく動画撮影での使いやすさも追求。静止画同様の卓越した解像力に加え、AF駆動にSTM(ステッピングモーター)を採用することで、より一層の静音化を実現しています。また、ズーミング時にピントがズレてしまうバリフォーカル、フォーカシング時に意図せず画角が変化してしまうフォーカスブリージングを抑制。レンズ駆動音が動画に入り込むことや、ズーミング時のピントのズレやフォーカシング時の画角変動を気にせず撮影に集中できます。さらに、NIKKOR Z レンズに共通で採用している「コントロールリング」を使用することで、絞り値やISO感度、露出補正の変更をなめらかに制御し、自然な映像が得られます。

「ニコン Z マウントシステム」の大口径マウントやショートフランジバックなどのメリットを最大限に活かし磨き上げた「NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S」。新開発のSRレンズや蛍石レンズなどを惜しみなく採用し、高い光学性能と機動力を達成。さらに、防塵・防滴に配慮した設計や、マグネシウム合金製部品の採用による優れた耐久性も実現しています。全てを高次元で融合させることで、静止画・動画の表現幅を大きく広げ、フォトグラファーの多様な創作意欲に応えます。

  • ※12020年1月7日現在、発売済みの焦点距離70-200mm、開放F値2.8一定の35mmフィルムサイズ相当の撮像素子を搭載したレンズ交換式カメラ用交換レンズにおいて。ニコン調べ。
  • ※2CIPA規格準拠。「NORMAL」モード使用時。35mmフィルムサイズ相当の撮像素子を搭載したミラーレスカメラ使用時。最も望遠側で測定。
  • ※3複数のAF用駆動ユニットの連携で複数のフォーカスレンズ群の位置を高精度に制御。AFの速度・精度の向上に貢献するとともに、収差の出やすい近距離から無限遠まで撮影距離を問わず高い結像性能を実現します。
©Alina Rudya

SRレンズ(SR:Short-wavelength Refractive):

青より波長が短い光を大きく屈折させる特性を持つ、ニコン独自開発の特殊高分散ガラスを使用したレンズ。補正が難しい短波長の光を制御することで、各波長の光をより高度に集光できるようにし、高精度な色収差補正が可能になります。また、通常の光学ガラスと同様に使用できるため、レンズ構成の自由度が高く、色にじみを高度に抑えた高い光学性能を実現しながらレンズの小型・軽量化にも寄与します。

発売概要

商品名 「NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S」
希望小売価格 ¥354,530(税別 ¥322,300)
発売時期 2020年9月予定(2020年1月30日に「2020年2月14日予定」を「未定」としましたが、2020年7月21日に発売時期を決定しました。)

日本での予約販売受付は、1月9日10時より開始します。

主な特長

  • SRレンズ、蛍石レンズ、EDレンズなどの採用により、ズーム全域で絞り開放から画像周辺部までの高い解像力を実現
  • 被写体をより一層際立たせる、開放F値2.8ならではの大きく美しいボケ
  • 望遠ズームレンズでありながら、広角端での最短撮影距離はクラス最短の0.5mを達成
  • 好評の望遠ズームレンズ「AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR」(2016年11月発売)同等のAF性能を実現し、動きの速い被写体の撮影時にも優れたパフォーマンスを発揮
  • AF駆動系に「マルチフォーカス方式」を採用し、近距離の撮影でも収差の少ない優れた光学性能を発揮
  • 「アルネオコート」と「ナノクリスタルコート」のコーティング技術の組み合わせで、ゴースト、フレアをより効果的に抑制
  • 優れた描写性能を維持しながらも、レンズとボディーを合わせた小型・軽量化により「Z マウントシステム」として高い機動性を実現
  • 動画撮影時だけでなく、フォーカスシフト撮影時にも有効なフォーカスブリージングの抑制
  • 「コントロールリング」「レンズ情報パネル」「レンズFnボタン」の搭載で快適な撮影をサポート
  • レンズ交換式カメラ用「NIKKOR」レンズにおいて史上最高の手ブレ補正効果5.5段のVR機構を搭載
  • 防塵・防滴に配慮した設計、マグネシウム合金製部品の採用による優れた耐久性、フッ素コート採用による高い防汚性能

主な仕様

横にスクロールしてご覧ください。

マウント ニコン Z マウント
焦点距離 70mm-200mm
最大口径比 1:2.8
レンズ構成 18群21枚(EDレンズ6枚、非球面レンズ2枚、蛍石レンズ1枚、SRレンズ1枚、ナノクリスタルコートあり、アルネオコートあり、最前面のレンズ面にフッ素コートあり)
画角 34°20’ -12°20’(撮像範囲 FX)
22°50’ -8°(撮像範囲 DX)
寸法 約89mm(最大径) × 220mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで)
質量 約1440 g(三脚座を含む)、約1360 g(三脚座なし)

こちらに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。販売が既に終了している製品や、組織の変更等、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

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