ニコン、NASAからデジタル一眼レフカメラ「ニコンD5」を53台受注
2017年8月25日PRESS RELEASE/報道資料
株式会社ニコン(社長:牛田 一雄、東京都港区)は、米国、航空宇宙局(NASA)から、デジタル一眼レフカメラ「ニコンD5」を53台受注、納入しました。今後、宇宙飛行士の地上でのトレーニングや国際宇宙ステーション(ISS)内外での撮影機材として活用される予定です。
2009年に改良を加えずに納入した「ニコンD3S」に引き続き、今回もNASAからは製品に特別な改良を加えるといった要請はなく、市販の「ニコンD5」を53台納入しています。これは、ニコン製品の信頼性や厳しい環境にも耐えうる耐久性の高さが認められた証といえます。
NASAに関連するニコンの主な歴史
- 1971年、アポロ15号でNASA仕様の「ニコンフォトミック FTN※」と「NIKKOR」レンズが使用される
- 1980年、フィルム一眼レフカメラ「ニコンF3」をベースとしたモータードライブ付き「F3 “スモールカメラ”」と長尺フィルム用「F3 “ビッグカメラ”」を納入。スモールカメラは翌年打ち上げられたスペースシャトルコロンビア号に搭載される
- 1999年、フィルム一眼レフカメラ「ニコン F5」、「AF NIKKOR」レンズがスペースシャトルディスカバリー号に搭載され、船外活動(EVA)の撮影機材として活躍する
- 2008年、デジタル一眼レフカメラ「ニコンD2XS」を納入。点検・整備など、記録用に宇宙空間での撮影で活躍
- 2009年、デジタル一眼レフカメラ「ニコンD3S」を11台、NIKKORレンズ「AF-S NIKKOR 14-24mm f2.8G ED」を7本納入。スペースシャトルに搭載され、ISS内の撮影機材として使用される
- 2013年、デジタル一眼レフカメラ「ニコンD4」を38台、「AF-S NIKKOR 800mm f/5.6E FL ED VR」など計64本のNIKKORレンズ、その他アクセサリー類を納入。ISSの外側からソーラーパネルや外壁のチェックに使用
- 2016年、デジタル一眼レフカメラ「ニコンD4」を10台納入。ISSの外側からソーラーパネルや外壁のチェックに使用される
- ※「ニコン F」に、TTL中央部重点測光が可能なフォトミックFTNファインダーを搭載したモデル
ニコンは今年、創立100周年を迎えました。これまで培ってきた光利用技術と精密技術をもとに、高い完成度と優れた耐久性を有するカメラや交換レンズ「NIKKOR(ニッコール)」で、宇宙研究や南極観測などの活動を支援してきました。今後も過酷な環境に耐えうる信頼性の高い製品開発を通じて、観測や研究に貢献し、かつ、製品の品質向上に力を注いでいきます。
なお、以下のサイトにて、宇宙からニコンのカメラで撮影した壮大で美しい地球を、タイムラプス映像でお楽しみいただけます。
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