顕微鏡デジタルカメラ「DS-Fi3」
顕微鏡カメラコントロールユニット「DS-L4」を発売
2016年8月29日PRESS RELEASE/報道資料
株式会社ニコン(社長:牛田 一雄、東京都港区)の子会社、株式会社ニコンインステック(社長:木村 高、東京都港区)は、顕微鏡デジタルカメラ「DS-Fi3」と、顕微鏡カメラコントロールユニット「DS-L4」を発売します。
「DS-Fi3」は汎用クラスながら、有効画素数590万画素のCMOSセンサーを搭載。高精細さと優れた色再現性、高速ライブ表示、高感度機能を実現しています。
「DS-L4」はタブレットタイプを採用した顕微鏡カメラコントロールユニットです。簡単操作、省スペース化、パソコン不要のスタンドアロンセットで好評を得た「DS-L3」の後継機になります。
顕微鏡デジタルカメラ「DS-Fi3」の販売概要
商品名 | 顕微鏡デジタルカメラ「DS-Fi3」 |
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価格(税別) |
994,600円(標準セット例) DS-Fi3本体、制御用パソコン、ACアダプタ、電源コード、USBケーブル、画像統合ソフトウェア「NIS-Elements D」含む |
発売時期 | 2016年9月15日予定 |
顕微鏡カメラコントロールユニット「DS-L4」の販売概要
商品名 | 顕微鏡カメラコントロールユニット「DS-L4」 |
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価格(税別) |
571,600円(DS-Fi3標準セット例) DS-Fi3本体、DS-L4本体、ACアダプタ、クレードル、電源コード、USBケーブル、USBフラッシュメモリ、マウス |
発売時期 | 2016年9月15日予定 |
開発の背景
ニコンは2003年に顕微鏡デジタルカメラDigital Sightシリーズを発売し、以後、医学・生物学では大学・研究機関等、産業分野では研究開発・検査部門等で使用され、幅広い分野で高い評価を得ています。
従来機である「高精細カラーカメラヘッドDS-Fi2」、「高精細カラー冷却カメラヘッドDS-Fi1c」および「高速カラーカメラヘッドDS-Vi1」の3機種を統合し、性能を飛躍的に向上させた、顕微鏡デジタルカメラ「DS-Fi3」を開発しました。画像統合ソフトウェア「NIS-Elements」を組み合わせて使用することで、撮影した画像の表示から解析まで可能となります。
「DS-L4」は好評を得ていた「DS-L3」の「省スペース」「簡単操作」という特長を踏襲しつつ、最新技術の導入により表示速度・表示解像度・操作性の向上を実現しました。
顕微鏡デジタルカメラ「DS-Fi3」の主な特長
1. 高精細カラー画像撮影
590万画素のCMOSイメージセンサーを搭載し、最大2880×2048画素の高精細な画像撮影が可能となります。
2. 高感度・低ノイズ
従来機と比べ、1.5倍~2倍程度量子効率を向上(高感度化)しています。また低ノイズ回路設計によりISO50~3200相当まで感度設定が可能となりました。明視野観察はもちろん蛍光観察においてもノイズの少ない鮮明な画像が撮影できます。
3. 高速ライブ表示
CMOSイメージセンサーによる高速データ読み出しとUSB3.0を使用したパソコン接続により、30fps(1440×1024画素)でライブ表示が可能となりました。これは、従来機「DS-Fi2」と比べ約2倍のフレームレートになります。ライブ画像の表示が速くなり、ピント合わせや観察部位の選択がよりスムーズに行えます。
4. 優れた色再現性
上位機種「DS-Ri2」に採用したニコン独自の色再現アルゴリズムを「DS-Fi3」に搭載し、顕微鏡双眼部で観察している色調に極めて近い色調でディスプレイに表示、画像取得できます。
5. カメラコントロールユニットを内蔵
カメラコントロールユニット内蔵により、従来機では別置きだったコントロールユニットは必要ありません。また「DS-L4」を選択いただくことで、パソコン不要のスタンドアロンセットとしてご使用いただけます。
顕微鏡カメラコントロールユニット「DS-L4」の主な特長
1. 省スペース
従来機「DS-L3」のコンパクトさを踏襲しつつ、タブレットタイプを採用することで、内蔵ディスプレイの大型化・高解像化により視認性が向上。
2. 簡単操作
マルチタッチ方式を採用することでよりスムーズな操作が可能となります。顕微鏡デジタルカメラおよび各種顕微鏡の設定や操作が簡単に行えます。(「DS-Ri2」のサポートは、2017年1月開始予定)
3. 外部情報端末とネットワーク接続
カメラ制御、ライブ表示、撮影画像保存、画像再生など、無線または有線LANによる操作が可能となります。対応端末は、Windows PC、Windowsタブレット、Androidタブレット、iMac/MacBook、iPadをサポート。(iPadのサポートは、2017年1月開始予定)
顕微鏡デジタルカメラ「DS-Fi3」の主な仕様
横にスクロールしてご覧ください。
型式 | DS-Fi3 |
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撮像素子 |
CMOSイメージセンサー 画素数:590万画素(2880×2048ピクセル) 受光サイズ:1/1.8インチ型(6.91×4.91mm) |
記録画素数 |
全画素モード:2880×2048ピクセル 垂直2水平2画素平均モード:1440×1024ピクセル |
ライブ表示モード |
全画素モード(2880×2048ピクセル):15fps 垂直2水平2画素平均モード(1440×1024ピクセル):30fps |
露光時間 | 100μ秒~30秒 |
レンズマウント | Cマウント |
記録画像形式 | BMP、TIFF、JPEG |
インターフェイス | USB3.0(制御PC、DS-L4接続用)×1、外部同期入出力用 |
電源 | AC100~240V 50Hz/60Hz |
消費電力 | 最大消費電力 4.8W |
外径寸法 | 100(W)×66(D)×65(H)mm |
質量 | 約400g |
顕微鏡カメラコントロールユニット「DS-L4」の主な仕様
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型式 | DS-L4 |
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接続可能カメラ | DS-Fi3※ |
シーンモード | LED/ハロゲン、生物系/産業系/アスベスト、標準、他カスタマイズ7種類を登録可能 |
測定 | 2点間距離、垂線測長、2円中心間距離、角度計測、円計測、面積、ピッチ間測長 |
セキュリティー |
ウィルス対策: McAfee Embedded Controlをプリインストール/ホワイトリスト方式により起動プログラムを制限 ユーザーログイン方式: ユーザーID/パスワードにてログイン |
内蔵モニター | 10.1型ワイドディスプレイ、画素数:1920×1200ピクセル |
電源 | AC100~240V 50Hz/60Hz |
外径寸法 |
本体:265(W)×10(D)×188(H)mm 拡張クレードル込:265(W)×107(D)×201(H)mm |
質量 | 本体:約630g、拡張クレードル込:約1060g |
- ※「DS-Ri2」のサポートは、2017年1月開始予定
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