中空多回転アブソリュートエンコーダ「MAR-MC52A」の発売
さらなる薄型化によりロボット設計の自由度に貢献
2016年4月18日PRESS RELEASE/報道資料
株式会社ニコン（社長：牛田 一雄、東京都港区）は、高さ14.5mmを実現した中空ACサーボモータ向け多回転アブソリュートエンコーダ※「MAR-MC52A」を発売します。高分解能、高精度が必要で、なおかつスペースの効率化を求められる産業用多関節ロボット、サービスロボットなどに最適です。24ビット高分解能による高精度な制御を可能とし、内径は⌀15mm、⌀24mmの2種類を用意しております。
なお、本製品は、「TECHNO-FRONTIER 2016・第34回モータ技術展」（2016年4月20日～22日、於：千葉 幕張メッセ）に出展予定です。
- ※多回転アブソリュートエンコーダ：1回転内の角度だけでなく、回転数の現在位置も常に絶対位置として検出するエンコーダ。電源投入時にシステムの原点復帰作業が不要で、エンコーダの正確な絶対位置情報を認識できます。
発売概要
| 商品名 | 中空多回転アブソリュートエンコーダ「MAR-MC52A」 |
|---|---|
| 価格 | オープンプライス |
| 発売日 | 2016年4月20日 |
写真右：本体外観
主な特長
1. さらなる薄型化により高さ14.5mmを実現
ニコン独自の光学設計により、従来機種である「MAR-MC42A」に比べて、5.7mmのさらなる薄型化を達成しました。
2. 2種類の中空径を用意
従来機種同様に、内径⌀15mm、⌀24mmの2種類を用意しております。
3. 1回転24ビットの高分解能を実現
1回転内分解能が最大24ビット（2の24乗：16,777,216分割/回転）を実現しています。精密な位置決めが可能となり、さらに速度制御の安定性向上にも大きく貢献します。
4. 双方向フルシリアル通信「A-format®※」を装備
信号線4本の省配線が可能で、コントローラーとエンコーダで互いに通信が可能な双方向フルシリアル通信「A-format®」を装備。通信フォーマットを従来機種と共通化することにより、お客様のモータ選定の幅が広がります。
- ※A-format®は、株式会社ニコンの登録商標です。
5. 保証温度は最高95℃まで対応
より厳しい環境条件においても装置設計が可能となります。
（電気二重層コンデンサ搭載品は85℃まで対応）
6. 最高16Mbpsの高速通信を実現（オプション対応）
従来機種「MAR-MC42A」はボーレート4Mbpsまでの対応でしたが、「MAR-MC52A」は最高16Mbpsの高速通信対応を実現しました。
主な仕様
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| 分解能 | 1回転部分 多回転部分 |
24ビット（16,777,216P/R） 16ビット（65,536P/R） |
|---|---|---|
| 応答回転速度 | 主電源ON時 | 6,000 min-1 |
| バックアップ動作時 | 6,000 min-1 | |
| 電源電圧 | 主電源ON時 | DC 5 V |
| バックアップ動作時 | DC 3.6 V | |
| 消費電流 | 通常動作時 | 65 mA(TYP) |
| 外部バッテリ使用時 | 30 μA(TYP) | |
| 動作温度範囲 | 電気二重層コンデンサ非搭載品 -20℃～+95℃ 電気二重層コンデンサ搭載品 -20℃～+85℃ |
|
| 寸法 | 外径 | ⌀55 mm |
| 高さ | 14.5 mm | |
| 円板内径 | ⌀15 mmまたは⌀24 mm | |
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| 軸慣性モーメント ⌀15 mm軸用円板部 ⌀24 mm軸用円板部 |
67.0×10-7 kg・m2 60.3×10-7 kg・m2 |
|---|---|
| 許容回転角加速度 | 1.0×105 rad/sec2 |
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| 通信プロトコル | A-format® |
|---|---|
| 伝送規格 | EIA規格RS-485準拠 |
| 伝送方式 | NRZ半2重シリアル通信 |
| ボーレート | 2.5Mbps（オプション：4Mbps～16Mbps） |
| 信号線数 | 4本（オプション：6本） |
| バス接続（オプション） | 最高8軸までエンコーダを接続可能 |
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