高精度非接触センサー3D計測システム「HN-C3030」を発売

高速・高精度に表面形状を評価する

2014年10月23日PRESS RELEASE/報道資料

株式会社ニコン(社長:牛田 一雄、東京都千代田区)は高速・高精度な非接触3D計測を実現した、高精度非接触センサー3D計測システム「HN-C3030」を発売します。
なお、本製品は「第27回日本国際工作機械見本市」(10月30日~11月4日、於:東京)に出展します。

発売概要

商品名 高精度非接触センサー3D計測システム「HN-C3030」
発売 2015年5月上旬予定

開発の背景

製品や部品の高機能化に伴い、複雑な形状を短時間で詳細に測定する需要が高まっています。
レーザースキャナーによる非接触式の計測は、接触式と比較し、圧倒的なスピードで膨大な情報を得ることが可能です。
今回発売する高精度非接触センサー3D計測システム「HN-C3030」は、高速で高精度な測定と小型化を実現しました。大量の測定点データにより、面全体の形状、うねり、摩耗、変形、微小な凹凸などの解析を行います。

主な特長

1. 高速・高精度測定

高速デジタル変換処理により、毎秒約120,000点の高スピードで表面点群のデータを取得します。また、非接触式三次元測定機として世界最高の最大許容球間測定誤差ES, MPE 5μmの高い精度で計測。例えば直径約250mmの自動車用歯車の全歯面形状検査を約5分で完了でき、高スループットを実現します。

  • 2014年10月23日現在、発売済みの非接触式三次元測定機において。ニコン調べ。

2. 高い操作性

測定方向の自由度を高めた新開発のチルトヘッド方式のセンサーを採用。レーザースキャナーの作動距離は98.6mmと大きく、凹凸のある被検物の測定も可能です。最大30kgの被検物まで測定ができます。

3. 多様なアプリケーションソフトウェア(オプション)

測定ティーチングファイルの作成や、歯車の解析を簡単に行うことができるソフトウェア(オプション)を用意。歯車の専門的な分析が可能です。

4. 恒温測定室外での使用(オプション)

装置チャンバー内の温度を一定に保つ温調装置(別売)を接続することにより、生産ラインなど、より現場に近い場所や恒温測定室外での使用も可能です。

主な仕様

横にスクロールしてご覧ください。

被検物最大サイズ 直径300xH300mm※1
精度保証被検物最大質量 30kg(治具質量を含む)
有効測定範囲(XxYxZ) 300x300x300mm
測定精度
(JIS B7441(2009)に準拠)
ES, MPE(球間距離) 5μm
PFF, MPE(平面形状) 5μm
レーザースキャナー 作動距離 98.6mm(高さ検出範囲中心)
ライン長 20mm
高さ検出範囲 ±10mm
ライン方向分解能 20μm
ホストコンピューター OS Windows7 64 bit※2
インターフェース USB2.0x1, IEEE1394bx1
装置寸法(WxDxH) 1450x1550x1980mm
装置質量 1170kg
  • ※1シャフト付ギアに対しては、被検物保持治具中心に直径61mm、深さ187mmのシャフト収納空間があります。
  • ※2Windowsは米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。

こちらに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。販売が既に終了している製品や、組織の変更等、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

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