内斜系実体顕微鏡「SMZ745」の発売について

7.5倍ズームと優れた作業性。コストパフォーマンスの高い実体顕微鏡

2011年1月24日PRESS RELEASE/報道資料

株式会社ニコン（社長：木村眞琴、東京都千代田区）は、7.5倍ズームに加え作業性に優れた実体顕微鏡「SMZ745」を2011年2月1日から発売します。今回発売する「SMZ745」は工業分野や生物分野などさまざまな領域で使用可能です。

発売概要

商品名	実体顕微鏡「SMZ745」
価格	プレーンスタンド標準セット 155,000円～（税込162,750円～）（仕様により異なります）
発売予定日	2011年2月1日

開発の背景

実体顕微鏡は、左右独立した光路系を持ち観察対象物を立体的に観察できる低倍率の顕微鏡です。そのなかでも内斜系はコンパクトで安価ながら高い光学性能が要求されており、ルーチン検査や作業用顕微鏡として使用されています。工業分野では製造ラインでの日常検査、組み立て作業や品質管理などの用途で、生物分野では生きたサンプルの立体観察などに使用されます。
今回発売する実体顕微鏡「SMZ745」は、このようなニーズに対応するために7.5倍ズーム、総合倍率3.35倍から300倍^※1を実現し、全反射プリズムの採用で明るく、高コントラストな像が得られるベーシックモデルです。これにより当社の実体顕微鏡のラインアップ充実を図ります。

※1補助対物レンズと接眼レンズの組合せ

主な特長

1. 優れた光学性能と7.5倍ズームを実現

内斜系でありながら設計の最適化により7.5倍ズーム、総合倍率3.35倍～300倍^※2を実現し、広い倍率範囲をカバーします。また、良好な像の平坦性を確保し、全反射プリズムの採用で明るく、高コントラストな像が得られます。

※2補助対物レンズと接眼レンズの組合せ

2. 優れた作業性と操作性

顕微鏡の作動距離は115mmと長いので、サンプルへの加工など、繊細で複雑な動きが要求される作業でも十分な作業スペースが確保できます。
また、ズーミングノブは1倍ごとのクリックストップ機構を採用するなど操作性に配慮して、各操作部の配置を最適化しました。

3. 多様な現場の使用環境に対応した「A³（エースリー）システム」

ボディの気密性を高め、ゴミ、オイルミスト、水滴などの浸入を防止する「Air-tight」構造、顕微鏡にチャージされた静電気を速やかに放電し、歩留まり向上に貢献する帯電防止機能「Anti-Electrostatic（ESD）」、高温多湿環境下での使用にも対応した、防カビ対策「Anti-Mold」を標準装備しています。

実体顕微鏡「SMZ745」の主な仕様

横にスクロールしてご覧ください。

光学系	内斜系（ズーム変倍式）
総合倍率	3.35～300x （補助対物レンズと接眼レンズの組合せによる）
ズーム系	ズーム比 7.5：1 倍率範囲 0.67～5x、クリックストップ付（1x毎）左右一軸ズームノブ
接眼レンズ	C-W10xB、視野数22、視度補正機構付
俯角	45°
眼幅調整範囲	52～75mm
気密性能	JIS/IEC 防水保護等級1級
帯電防止機能（ESD）	1,000V-10V　減衰0.2秒以下
防カビ対応	対応有り
焦準（ピント合せ）	C-PS プレーンスタンド部の焦準（ピント合せ）ノブ
作動距離	115mm

オプションアクセサリー