国内最高レベルの測定精度を実現する校正業務開始について
新開発の測定機により長さの基準となる「標準尺」を正確に測定
2009年9月7日PRESS RELEASE/報道資料
株式会社ニコン(社長:苅谷 道郎、東京都千代田区)は、2009年7月1日、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)認定センターより、長さの校正事業者に認定されました。この認定を受けて、長さの校正(測定)業務を2009年9月15日より開始します。
業務の概要
業務の内容 | ニコン標準尺測定機による「標準尺」の校正(測定)サービス |
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開始時期 | 2009年9月15日 |
校正料金 | 150,000円~(標準尺の長さによって異なります) |
開発の背景
各部品メーカーの品質管理部門では製品の品質維持向上のために、多様な測定機が使用されています。その測定機が正しく機能することを確認するためには、長さの基準である「標準尺」を使用して正確に校正(測定)する必要があります。また「標準尺」そのものも、さらに上位の測定機によって定期的に校正されなければなりません。
ニコンでは独自に開発した標準尺測定機を使用し、「標準尺」校正値の精度を向上させることにより、国内最高レベルの校正(測定)サービスを提供することが可能となりました。
サービスの特徴
- 1.ニコン標準尺測定機による国内最高レベルの測定能力 0.15μm(2σ)
- 2.国際規格ISO/IEC 17025 に適合した品質システムに基づいた校正業務
- 3.トレーサビィリティが確保された事を証明するJCSS標章付き校正証明書の発行
長さ校正事業者としての認定内容詳細
認定番号 | JCSS0241 |
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事業所名称 | 株式会社ニコン インストルメンツカンパニー |
所在地 | 神奈川県横浜市栄区長尾台町471 |
認定区分 | 長さ |
種類 | 標準尺 |
校正範囲 | 1000mm以下 |
最高測定能力 | 0.15μm(2σ) |
認定基準 | ISO/IEC 17025: 2005 JIS Q 17025: 2005 |
標準尺測定機の仕様
装置方式 | レーザー干渉測長機による絶対測長方式 |
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特徴 | 干渉計光路を真空化、アッベ誤差フリー構造 |
主な仕様 | |
標準尺の設置方向 | 目盛面を上とする |
目盛読み取り方式 | 顕微鏡移動方式 |
顕微鏡 | 倍率/20倍(標準) 照明/反射照明 検出/固定スリット方式 |
測定時環境温度 | 20℃±0.1K(環境チャンバーによる) |
関連リンク
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