一回転アブソリュートエンコーダ「MLC41」の発売について
省スペース化に対応した世界最小光学式アブソリュートエンコーダ
2009年4月13日PRESS RELEASE/報道資料
株式会社ニコン(社長:苅谷道郎)は、世界最小*1の超小型ACサーボモータ向け一回転アブソリュートエンコーダ「MLC41」を2009年4月15日から発売します。実装機などのスペースの小さな装置に最適で、小型化が図れるとともに17ビット高分解能により高精度の制御が可能です。なお本製品は、「TECHNO-FRONTIER 2009 第27回 モータ技術展」(日時:2009年4月15日~17日、場所:幕張メッセ)に出展予定です。
- ※1光学式アブソリュートエンコーダとして(2009年4月3日現在 当社調べ)
発売概要
商品名 | 一回転アブソリュートエンコーダ「MLC41」 |
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価格 | オープン価格 |
発売予定日 | 2009年4月15日 |
発売のねらい
エンコーダは、軸の回転角度や回転数をデジタル量として検出するために用いる計測器で、モータの位置・速度を検出して制御部に情報を伝達するセンサーとしても普及しています。アブソリュート(絶対位置検出)タイプのエンコーダは、電源ON時に原点復帰(リセット)作業をしなくてもエンコーダの絶対位置を認識でき、作業の効率化を図ることができるロータリーエンコーダで、自動車製造ラインの産業用ロボットや工作機械など、各種産業機械の分野で、幅広く利用されています。
今回発売する「MLC41」は、モータの一回転中の位置情報を131,072分割することが可能な17ビットの一回転内絶対位置情報を出力するモジュラー型の一回転アブソリュートエンコーダです。ニコン独自の光学技術と革新的な設計構造によりモータ取り付け面14mm×20mmの超小型化を実現して、ユーザーの装置設計の自由度を広げます。また制御器への位置データ伝送方法は、コントローラーとエンコーダで互いに通信が可能な双方向フルシリアル通信「ニコンAフォーマット」を搭載して、従来機種との互換性を持っています。
主な特長
1. 世界最小の信号読み取り部とスケール部
ニコン独自のM系列を応用したアブソリュートパターン技術と優れた光学設計によって、モータ取り付け面14mm×20mm、スケール円板部はφ9.25mmを実現しました。
2. 一回転17ビットの高分解能を実現
超小型でありながら一回転内分解能が最大17ビット(2の17乗:131,072分割/回転)もの高分解能を実現しました。精密な位置決めが可能となり、さらに速度制御の安定性向上にも大きく貢献します。
3. 双方向フルシリアル通信「ニコンAフォーマット」を装備
信号線4本の省配線が可能で、コントローラーとエンコーダで互いに通信が可能な双方向フルシリアル通信「ニコンAフォーマット」を装備。通信フォーマットを従来機種と共通化することにより、お客様のモータ選定の幅が広がります。
4. バス接続に対応(オプション)
複数のエンコーダを同一配線上に接続ができる「バス接続(最大8台)」にも対応可能で、配線スペースの効率化が図れます。
主な仕様
基本仕様
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計数方向 | 入力回転軸側から見てCCW方向回転時に計数値は増加する。 |
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分解能 1回転部分 | 217(131072P/R) |
応答回転速度 主電源ON時 | 6000min-1 |
電源 主電源ON時 | DC 5V |
消費電流(通常動作時) | 147mA |
動作温度範囲 | -20℃~+85℃ |
保管温度範囲 | -20℃~+85℃ |
寸法 | 14.0(W)×20.0(D)×36.5(H) mm (ケーブル引き出し上方向タイプ) 14.0(W)×20.0(D)×37.6(H) mm (ケーブル引き出し横方向タイプ) |
機械的仕様
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軸慣性モーメント | 0.02×10-7kg・m2(3.3g・cm2) |
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許容回転角加速度 | 1.0×105rad/sec2 |
通信仕様
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伝送規格 | EIA規格RS-485準拠 |
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伝送方式 | NRZ符号半2重シリアル通信 |
ボーレート | 2.5Mbps(オプションで4Mbps) |
信号線数 | 4本 |
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