2014年中期経営計画説明会・主な質疑応答
2014年6月17日に開催された中期経営計画についての説明会での主な質疑応答を掲載しています。
精機事業
Q. 経営数値目標について。
A. 半導体装置事業は、固定費約80億円、変動費約90億円を削減し、損益分岐点の改善および液浸露光装置でのシェア30%獲得を目指します。FPD装置事業は、現状のポジションを確保し、コストダウン等を推進します。これらの効果を反映した経営数値目標となっています。
映像事業
Q. 今後のマーケティング戦略について。
A. ニコン映像製品(カメラボティ、交換レンズ)の過去10年間の累積販売数は約2億台であり、お客様の情報を約2億台分持っているということになります。その情報を分析し、新しい製品を投入するとともに、既存のお客様にタイムリーな商品購入、買い替えをご提案したいと考えます。
Q. 今後、特に注力する市場について。
A. 新興国の中でも特に中国3級4級都市、インド、アフリカ、中国以外のアジア地域を中心に拡販していきます。地域ごとに特有の販売方法があるので、各地域に合うマーケティング手法を活用して行く予定です。
メディカル事業
Q. ニコンにしかできない新事業について。
A. ニコンのコア・コンピタンスを活用した「バイオマイクロアレイ」事業や株式会社LSIメディエンスと協業し進めている「小型POCT※機器」事業などが挙げられます。他にも具体的に進んでいる案件があり、準備ができたものから順次公表する予定です。
- ※診療所、在宅、病院の診察室やベッドサイドなど、診療の現場で即時に行う検査
Q. メディカル事業の将来的な売上規模について。
A. メディカル事業および新事業を合わせた売上目標は、16年3月期に400億円、17年3月期に1300億円としています。中長期のターゲットは2000億円ですが、投資を行いながら最適な事業運営を行いたいと考えます。売上目標が急激に増加しているのは、M&Aを検討しているためです。ニコンが持つ技術と、企業理念である「信頼と創造」の「信頼」を大事にしながら進めていきます。
全体
Q. 組織改編について。
A. 社内的に大きな変化だと認識しています。「トランスフォーム」という言葉で説明しており、内部を変革して新たな世界に飛び立つという意志を持って、実施しています。
Q. M&Aの資金について。
A. 現状の手元資金および今後の手元資金の増加で捻出可能であると考えていますが、必要に応じて銀行借入等のデットファイナンスも考慮し活用する考えです。