2016年3月期第3四半期 決算説明会・主な質疑応答
決算説明会での主な質疑応答を掲載しています。
精機事業
Q. 半導体露光装置における今期のArFスキャナー販売台数減少と来期の収益確保について
A. ArF液浸スキャナーの通期販売見通しで減少した3台については、新規顧客先での製品評価に予想以上に時間を要しているため、今期中の販売は困難と判断したものです。今期は半導体業界の設備投資減少と今回の新規顧客先での製品評価状況により通期販売台数は減少しましたが、来期に向けては業界の設備投資の回復によりArF液浸スキャナーおよびArF、KrF製品の販売台数確保、および中古装置とアフターサービス売上の強化により収益確保を図ります。
Q. FPD露光装置の2016年の市場見通しについて
A. 前回の第2四半期決算発表(11月6日)時点の見通しとして、暦年の2016年のFPD露光装置の市場は2015年の予想台数を2割程度上回る可能性があると申し上げておりましたが、その後、さらに中小型パネル向けの投資計画が活発になっていること、大型パネル向けの需要も堅調であることから、現時点では、暦年の2015年の実績台数(約80台)を4割程度上回る(約110台)可能性もあると考えています。当社としては、当社が得意とする高精細中小型パネル向けで拡大する需要を確実に捉えていきたいと考えております。引き続き、今後の市場動向は注視して参ります。
映像事業
Q. レンズ交換式デジタルカメラの今後の市場見通しについて
A. 来期のレンズ交換式デジタルカメラ市場は、現段階では具体的に見通せる段階には有りませんが、減少傾向が続くと見ております。当社の主力商品である一眼レフカメラと交換レンズの市場は、2015年後半に市場の調整がほぼ終了し、来年度は需給ギャップが解消すると予想しており、前年比で一桁のマイナス成長に留まると見ております。
Q. デジタル一眼レフカメラ「D500」の発売延期について
A. 対象製品の「D500」は、年初の発売発表以降、当社の想定を上回る注文をいただいており、十分な数量が確保できないことから、やむなく発売を延期することとなりました。お客様、関係各位の皆様に多大なるご迷惑をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。対象製品「D500」につきましては、4月下旬を目標に、ご提供できるよう全力で増産を図ってまいります。
全体
Q. 第4四半期の為替レートと為替変動に対する影響について
A. 第4四半期の為替前提レートは、引き続き、ドルは115円、ユーロは130円としております。
それぞれの1円の変動による業績への影響額の見積りは、前年同期の第4四半期の見通しとほぼ同じく、ドルは売上高では8億円、ユーロは3億円、営業利益では、ともに1億円と予想しております。
引き続き従来から進めております外貨での調達など、為替変動による影響低減の施策は継続して参ります。