2016年3月期第2四半期 決算説明会・主な質疑応答
決算説明会での主な質疑応答を掲載しています。
精機事業
Q. 半導体露光装置の新規顧客評価状況と2016年の市場見通しについて
A. 半導体業界の設備投資減少と計画変更の影響により、今期の半導体露光装置の販売台数は下方修正せざるを得ませんでしたが、ArF液浸スキャナーの新規顧客先での評価は予定通り進んでいます。
暦年2016年の半導体露光装置の市場としては、現時点では今年並み(200台前後)、ArF液浸の台数は若干少ない程度(80台弱)と予想しています。当社としては、引き続きArF液浸スキャナーを中心とした製品販売確保に加えて、中古装置およびアフターサービス売上強化により収益の確保と改善を図ります。
Q. FPD露光装置の2016年の市場見通しについて
A. 暦年2016年のFPD露光装置の市場は、現時点では、FPDの価格が低下しているにもかかわらず依然として中小型高精細パネル向けの需要は旺盛なこと、加えて大型パネルの需要も堅調なことから、暦年の2015年の予想台数を2割程度上回る(90台前後)可能性もあると考えています。
いずれにせよ今後の市場動向を注視していきたいと考えています。
映像事業
Q. レンズ交換式デジタルカメラの上期実績と下期の販売計画について
A. 上期のレンズ交換式デジタルカメラ市場と当社の販売台数は、前年比で減少傾向が続いています。
当社は、欧米や中国市場での中高級機の比重が高まったこと、経費効率化が行われたことから利益改善が進みました。下期は、中高級機種の販売増へ向けた活動、コスト改善などの効率化を継続して収益を確保していく方針です。
メディカル事業
Q. 今期のメディカル事業の収益について
A. 今回の第2四半期決算より、2015年5月末に買収完了した網膜画像診断機器を扱う英国Optos社の売上と利益を計上しています。今期は約3四半期分の計上となりますが、メディカル事業全体の通期売上高の約150億円は、ほぼOptos社の売上となります。Optos社の通期営業利益率は10%以上を見込んでおりますが、メディカル事業は中期的な事業成長を目指した先行投資による部門費用負担が大きいため、メディカル事業全体としては期初計画通り、約60億円の営業損失となる見込みです。