2016年3月期第1四半期 決算説明会・主な質疑応答
決算説明会での主な質疑応答を掲載しています。
精機事業
Q. 半導体設備投資削減の動きに伴い、2016年3月期のArF液浸スキャナーの販売見通しに変更はないか
A. 設備投資の動向は注視しておりますが、個別の商談状況を基に販売見通しを計画しています。また、今期は300mm装置に加えて450mm装置数台の販売を予定しており、現時点では通期販売計画12台に変更はありません。
Q. FPD露光装置の2016年3月期の販売見通しについて
A. 第1四半期の中小型パネル用1台、大型パネル用5台の販売実績は、期初計画通りです。第2四半期以降、装置需要と当社装置の販売は共に増える見込みで、現時点では通期販売計画50台に変更はありません。
映像事業
Q. 映像事業の2016年3月期のデジタルカメラ販売台数と営業利益見通しについて
A. 今期のレンズ交換式カメラの市場規模、当社の販売予定台数、共に見通しの変更はありません。
同市場は前年比で9%減の1,240万台、交換レンズの市場も同じく9%減の2,060万本と予想しています。
この市場見通しを前提とした当社の販売も、レンズ交換式カメラは前年比8%減の425万台、交換レンズは9%減の610万本の期初計画から変更はありません。
下期に向けては、市場の減少幅の改善傾向が続くことを期待していますが、現時点ではまだ不透明な状況です。当社としては、期初計画通り、中高級機種の販売増へ向けた活動、コスト改善などの効率化を継続します。これらの状況と第1四半期の実績を反映して、2016年3月期の映像事業の通期営業利益見通しは、前回予想の380億円(前年比33%減)から420億円(前年比26%減)へと変更しました。
メディカル事業
Q. Optos社の2016年3月期の業績への貢献と、買収に伴うのれん費用について
A. 2015年5月末に網膜画像診断機器を扱う英国Optos社の買収、完全子会社化を予定通り完了しました。現在、組織統合に向けたPMI(Post Merger Integration)を進めており、第2四半期以降に収益を計上予定です。従って、2016年3月期の当社の連結業績に対しては、3四半期分の計上となりますが、売上高は約150億円、営業利益率は約10%を予定しています。なお、この影響は期初計画から2016年3月期のメディカル事業の業績見通しに織り込み済です。また、2016年3月期におけるOptos社のれんの償却は約26億円を予定しています。
全体
Q. 親会社株主に帰属する当期純利益の2016年3月期の通期見通し200億円据え置きについて
A. 今回、営業利益と経常利益は上方修正しましたが、親会社株主に帰属する当期純利益に関しては、税効果会計の影響(円安による海外子会社剰余金の増加に伴う将来の税金費用の積み増し等)により、通期200億円の見通しを据え置きました。