2015年3月期 決算説明会・主な質疑応答
決算説明会での主な質疑応答を掲載しています。
精機事業
Q. 2015年3月期の実績と、固定資産の減損損失の影響について
A. 前回2月の予想比で、半導体露光装置のArFスキャナー、ArF液浸スキャナーおよびFPD露光装置は予定通りの販売実績となりました。半導体装置事業における152億円の減損による2016年3月期の業績に与える影響としては、通期の減価償却費が約20億円減少する見込みです。
Q. 2016年3月期の見通しについて
A. 半導体露光装置全体の暦年2015年の市場は前年並みの200台でほぼ横ばいとみています。当社のArF液浸スキャナーにおいては、最新機種の「NSR-S630D」の新規顧客への販売と450 mmウェハ対応装置の複数台の販売を含め、前年の9台から3台増加の12台の販売を予定しています。
FPD露光装置全体の暦年2015年の市場は、中小型高精細パネル向けの設備投資が回復し、前年の54台から75台程度に増えるとみています。当社が得意とする高精細パネル向け装置を中心に高いシェアを維持する予定に変更は無く、当社の販売としては前年の34台から16台増加の50台を予定しています。
事業全体の営業利益は、前年比で2倍以上の200億円を見込んでいます。
映像事業
Q. 2016年3月期の見通しについて
A. レンズ交換式カメラの市場は、前年比で9%減の1,240万台、交換レンズの市場も同じく9%減の2,060万本と予想しています。下期に向けて減少幅の改善を期待していますが、欧州景気の不透明感、中国の景気減速など依然として市場環境は厳しい状況が続き、当社の映像事業の業績への影響も避けられないとみています。
この市場見通しを前提として、当社の販売は、レンズ交換式カメラは前年比8%減の425万台、交換レンズは9%減の610万本を予定しています。
引き続き、中高級機種の販売増へ向けた活動、コスト改善などの効率化は継続しますが、将来の成長へ向けた新製品の開発等の費用を前年並みに投入するため、営業利益は前年比33%減の380億円となる見通しです。
全体
Q. 2015年3月期 の配当、および 今後の株主還元方針について
A. 2015年3月期は期中に業績予想の修正は有りましたが、配当金予定32円は維持いたしました。このため、当期においては、一時的に配当性向は高い水準となっております。
なお、総還元性向については、従来は25%以上を目安としていましたが、今後は30%以上を基本方針としたいと考えています。