2015年3月期第2四半期 決算説明会・主な質疑応答
決算説明会での主な質疑応答を掲載しています。
精機事業
Q. 半導体装置事業、ArF液浸スキャナーについて
A. ArF液浸スキャナーは、期初からの販売計画通り、第4四半期のウエイトが高い状況に変化はなく、通期で18台の販売を予定しています。
今下期および来期へ向けて、最新機種「S630D」のお客様先での評価を確実に進めるなど販売台数の確保に努めると同時に、原価改善にも取り組んで参ります。
Q. FPD装置事業、来期のFPD露光装置の市場見通しについて
A. 今期の通期販売計画34台に変更は有りません。2015年(暦年)は中小型パネル向け装置の需要回復を見込んでおり、市場規模については前年の台数(73台程度)には届かないまでも、本年予想(55台程度)を2割程度上回ると予想しています。
競合状況は決して楽観視しておりませんが、今後、大型パネル、中小型パネルを問わず高精細化に伴う需要が増えることで、アライメント精度を含む総合精度で優位性を持つ当社の装置は高いシェアを維持できると考えています。
映像事業
Q. 今期のレンズ交換式カメラ市場と販売見通しについて
A. 主に上期の欧州や中国の回復遅れを反映して市場全体の通期見通しは若干の下方修正をしましたが、下期は前回見通しから変えておりません。
現時点での当社の販売見通しも、下期は前回見通しから大きな変更はありません。
Q. 映像事業における今期の収益確保について
A. 通期の販売台数の見通しは変更しましたが、下期に向けて上期の営業利益上振れ分を販売促進・広告宣伝費へ投じてトップラインの確保に努めます。また、原価改善、およびレンズ交換式カメラにおける中高級機種への商品ミックスのシフトにより、通期の売上高、営業利益目標を実現する方針です。
インストルメンツ事業
Q. 通期の収益確保と黒字化の計画について
A. この第2四半期累計期間においても対前年比で売上・利益ともに計画通り着実に改善しています。引き続き、マイクロスコープ・ソリューション事業においては当社が高いポジションを維持している最先端製品と一般・研究用製品の売上確保を、産業機器事業においては航空機・自動車産業向けの非接触三次元測定機やX線検査装置の更なる拡大と、電子部品・半導体関連の装置販売を確保します。
インストルメンツ事業全体で通期黒字化の計画に変更はありません。
全体
Q. 下期の為替の影響について
A. 当社計画における下期の前提為替レートにつきましては、前回の想定レート、USドルは 100円、ユーロは135円から変更しておりません。現時点では、この想定レートから1円変動した場合の売上高への影響額は、USドルで約22億円、ユーロで約8億円、同じく営業利益への影響額はUSドルで約2億円、ユーロで約4億円と予想しています。
Q. メディカル事業について
A. 本年6月の中期経営計画でご紹介しましたメディカル事業の推進につきましては、米国のベンチャー企業への総額30M(USD)の協業出資契約のうち、24M(USD)の出資を完了し、診断サービスの開始とバイオマイクロアレイの生産に関わる技術開発およびビジネスプランの構築を進めています。なお、検査診断装置のプロトタイプについては既に出荷を開始しています。また、メディカル事業分野の情報収集機能をメインとしたCVC(Corporate Venture Capital)につきましては本年度内に数社と契約を完了する予定です。