2015年3月期第1四半期 決算説明会・主な質疑応答
決算説明会での主な質疑応答を掲載しています。
精機事業
Q. 今期のArF液浸スキャナーの販売見通しは?
A. 当社の販売計画では前年と同様に今期の販売も下期、特に第4四半期のウエイトが高くなっていますが、現時点で市場全体の見通しにも変化は無く、期初からの通期販売計画18台に変更はありません。
Q. 来期のFPD露光装置の市場見通しは?
A. 現段階では正確な見通しは難しいですが、2015年(暦年)の市場全体としては前年のような台数(73台程度)は見込めないまでも、中小型パネル向けの需要回復を含めて本年(55台程度)を上回ると予想しています。
また、市場の足元では大型パネル向けの比率が増えてきていますが、いずれ大型パネルでも4K、8Kテレビ向けなどの高精細化が進めば、中小型パネル向け市場と同様、アライメント精度を含む総合精度で優位性を持つ当社の装置のシェアが高まると考えています。
映像事業
Q. レンズ交換式カメラの市場の見通しと通期予想販売台数の引き下げについて
A. 第1四半期においては北米、アジア、中国で回復の兆しが見え始めたものの、欧州は経済情勢等の影響も有り、市場環境の回復は遅れると考えています。
こうした情勢を反映したかたちで今期通期での市場全体の見通しおよび当社の予想販売台数を下方修正いたしました。
Q. 市場見通しを踏まえた今後の販売戦略について
A. 前年よりこの第1四半期までは徹底したコストダウンを進め、利益率改善の施策を進めてきました。その効果は第1四半期の営業利益率にも表れています。
第2四半期以降は、前年より継続しているコストダウンによる利益率改善の下地を生かしつつ、主力のデジタル一眼レフカメラの売上確保に向けた施策を展開します。
具体的には、新製品の投入、注力する対象の製品、地域を選別・差別化した上で販売促進を行い、売上の確保を目指します。
また、市場縮小が大きいコンパクトカメラにつきましては、従来からのライトアセットでの生産と販売体制を維持し、引き続き黒字を確保します。
市場全体は縮小の傾向にありますが、中期的には未成熟地域市場の開拓、新たなコンセプトによる価値の創出などで市場の活性化を進めて行く考えです。
インストルメンツ事業
Q. 今期黒字化の見通しに変化はないか?
A. 前年からの収益改善を引き継いだかたちで、この第1四半期においても対前年比で売上と利益ともに計画通り着実に改善しています。引き続き、マイクロスコープ・ソリューション事業においては当社が高いポジションを維持している最先端製品と一般・研究用製品の売上確保に努めます。また、産業機器事業においては非接触三次元測定機、X線検査装置の販売が増加する見通しで、インストルメンツ事業全体で通期黒字化の計画に変更はありません。