2014年3月期第3四半期 決算説明会・主な質疑応答
決算説明会での主な質疑応答を掲載しています。
精機事業
Q. ArF液浸スキャナーの今期販売見通しについて
A. 今期のArF液浸スキャナーの販売は、第4四半期のウエイトが高くなっています。毎年、起こり得ることですが、お客様先での検収が今期末までに完了せず、売上計上の時期がずれてしまうというリスクはありますが、第4四半期の販売対象のほとんどの装置が既にお客様へ出荷されていますので大きなリスクはないと考えます。
Q. 今後の市場の見通しについて
A. 2014年(暦年)の市場については、半導体露光装置市場(台数)は、2013年(暦年)の1割強の増加になると予想しています。ArF液浸スキャナーの市場は、2013年(暦年)は80台でしたが、2014年(暦年)は90台程度になると見込んでいます。
液晶露光装置市場(台数)は、2013年(暦年)の73台に対して約2割減少すると予想しています。スマートフォン等の中小型パネル向けの投資が一服したことが主な理由です。
映像事業
Q. レンズ交換式カメラ、交換レンズの市場見通し、通期予想販売台数の引き下げについて
A. 今回の下方修正を地域別に申し上げますと、大きく変更したのは中国と欧州になります。どちらも、この下期のカメラ市況が当社の想定以上に悪化しており、特に中国の低迷は、以前より見込んでおりましたが、当社の予想を上回る悪化となっております。
12月末時点での当社の在庫については健全な状態にあるものの、景気、市況の影響を受けて、市中在庫がやや重く、解消には数か月かかると予測しています。そのため、今期通期の市場見通しおよび当社予想販売台数を、それぞれ下方修正いたしました。
インストルメンツ事業
Q. 経費削減、生産性向上の余地は?来期に向けての黒字の可能性は?
A. 産業機器分野では、買収した会社(現Nikon Metrology、本社ベルギー)の非接触三次元測定機などとシナジー効果が出てきています。また、バイオサイエンス分野でも、がん、脳、幹細胞の各研究において、当社が高いポジションを得ているハイエンドの装置に対して公共予算がついてきています。利益改善は着実に進んでおり、来期は黒字を目指します。
全体
Q. コスト削減について
A. 8月に設置した経営対策委員会によるコスト削減は順調に進捗しており、通期では目標額(200億円)を上回る見込みです。当初より計画の約7割は下半期に効果が表れる予定でしたが、調達コストダウンについては来期以降も効果が継続します。今期は映像事業が中心でしたが、来期は他部門も含めて、開発・設計まで踏み込んだコストダウンを実行します。
Q. 特別利益150億円について
A. 当社の横浜製作所におきまして、近隣の道路新設に伴い、製作所の一部が国土交通省による収用の対象となりました。その対価として、第3四半期に150億円の特別利益を計上しております。この特別利益は、期初より業績予想に織り込んでいたものです。