2014年3月期第2四半期 決算説明会・主な質疑応答
決算説明会での主な質疑応答を掲載しています。
精機事業
Q. 来期のArF液浸スキャナーの販売見通しについて
A. 既存のお客様からは今後も堅調に投資をして頂けると見込んでいます。また、新規顧客のメモリーメーカーに出荷された装置の立ち上げも順調に進んでいます。「装置の安定稼働」と「オーバーレイ(重ね合わせ精度)」は向上しており、これらをポイントに、既存のお客様でのシェア拡大と新規顧客獲得に向けて努力していきます。
Q. 来期の液晶露光装置の市場見通しについて
A. スマートフォン、タブレット端末用の高精細対応装置に関しては、供給がある程度行きわたってきているため、来期は市場が縮小する可能性があります。大型テレビ用については4Kテレビのプロモーションがうまく進めば来期の終わり頃から投資が出てくると期待しています。来期の市場全体としては今期と比較して2割くらい減少すると見ています。
映像事業
Q. レンズ交換式カメラの市場見通し引き下げの理由
A. デジタルカメラ市場が拡大する中で、一眼レフカメラはプロやハイアマチュアユーザーが使う高級機だけでなく、D3000シリーズなどエントリークラスも急激に拡大し、世界的にユーザーのすそ野が広がりました。そのため、各国の景気や消費動向の影響をより強く受けるようになっています。日本市場は好調に推移しておりますが、米国、欧州、中国、アジアともに市場環境が厳しく、前回8月に予想した1,950万台の市場規模を1,870万台に下方修正いたしました。
Q. レンズ交換式カメラの見通し
A. 現在の経済環境、消費マインドからいうと、かつてのような年率2~3割の伸びは難しいと思いますが、中国や近隣の新興国市場は、一眼レフの普及率もまだ低く、景気が回復基調になれば潜在力がある市場です。
当社のデジタル一眼レフカメラの在庫は極めて低い水準に抑えられています。下半期には旧来製品からより利益率の高い新製品へのシフトが進むと見込んでいます。
Q. コンパクトカメラ市場縮小に対する、今後の戦略は?
A. 市場縮小にあわせて、当社の生産も調整しています。当社は、上位からエントリーまでラインナップを揃え、昨年あたりから世界各地域でトップシェアあるいはそれに近いシェアを獲得しています。今後もこの製品構成は変えませんが、機種数を絞ってコストダウンを図り、収益性を確保していきます。
全体
Q. 経営対策委員会の進捗について
A. 映像事業で前年比100億円のコストダウンを、期初の業績予想に織り込みました。また8月には、今回の営業利益見通し650億円を確実にするため、会社全体で100億円の経費削減を目標に加えました。この200億円のコスト削減は、現時点まで順調に進捗しています。3割は既に上期の業績に寄与しており、残りの7割は下期に効果として表れます。コストダウンの余地はまだまだあると認識しており、継続して実施していきます。