2013年3月期第3四半期 決算説明会・主な質疑応答
決算説明会での主な質疑応答を掲載しています。
精機事業
Q. 今後の見通しについて
A. 第4四半期の販売は概ね確定しており、振れる余地は少ないという認識です。来期の市場について、下期はまだ不透明感がありますが、半導体露光装置は今期比約1割減、液晶露光装置は同約2割増を予想しています。
Q. 450mmウェハ対応ArF液浸スキャナー(プロトタイプ)受注について
A. 今年に入り、450mmウェハ対応ArF液浸スキャナーのプロトタイプ機複数台を、世界で初めて正式に受注しました。今回受注したプロトタイプ機は2015年初めから、量産機については2017年からの出荷開始を予定しています。
今回の受注によって、当社が以前より描いておりました次世代技術についてのロードマップの実現性が高まったものと考えています。
映像事業
Q. 映像事業の下方修正ついて
A. 今回の下方修正は、タイの洪水リスク対策として、一眼レフカメラの生産を増やして製品在庫を厚めにしていたなか、11月下旬から12月にかけて急激に市況が悪化し、それに伴う競争激化により価格下落、販売経費の追加を余儀なくされ、収益環境が悪化したことが主な原因です。安定的に収益をあげてきた映像事業の大幅な修正であり、厳しく受け止めています。
Q. 今後の見通しと対応について
A. 第4四半期においても映像事業の市場環境は依然厳しいと見ていますが、製品在庫につきましては期末に向けて削減していきます。来期のデジタルカメラ市場は、CIPA(カメラ映像機器工業会)出荷見通しによると、コンパクトタイプはマイナス成長が続きますが、レンズ交換式タイプは2桁成長を見込んでいます。
今後はマーケットの変化に対する感度をさらに上げ、対応スピードを速めていくとともに、販売費及び一般管理費を含めたコストの構造を変えていくなど、消費財ビジネスの原点に戻って改善を図っていきます。
インストルメンツ事業
Q. 今後の見通しについて
A. バイオサイエンス分野は政府予算の縮小や執行遅延もあり、事業環境は今が一番厳しいタイミングと認識しています。米国や中国などで生物顕微鏡のシェアは拡大してきており、ワールドワイドでのシェアアップを図っていきます。また産業機器分野については、地域としてはインドネシア、ベトナム、タイなど
全体
Q. 業績に対する円安の影響について
A. 第3四半期は、前年同期より米ドルで4円、ユーロで1円の円安でした。売上高へは86億円のプラス影響でしたが、営業利益に対しては、米ドル建ての調達と販売がほぼ同程度だったこと、ユーロについては小幅変動だったことにより、トータルでの影響はありませんでした。
第4四半期の為替前提条件は、米ドルを80円から85円に、ユーロを100円から115円に変更します。この変更による収益押し上げ効果は、売上高で約140億円、営業利益で約30億円と見ています。