2013年3月期第1四半期 決算説明会・主な質疑応答
決算説明会での主な質疑応答を掲載しています。
精機事業
Q. 半導体・液晶露光装置市場について
A. 両装置とも2012年の市場規模は据え置きとしています。半導体露光装置は2012年度後半から緩やかに回復していくと見ていますが、足下メモリー向け設備投資の先送りも見られることから、市場の動きを慎重に見極めていきます。液晶露光装置市場は中小型パネル用装置への引き合いは相変わらず活発であり、今期末から来期にかけて市場が回復基調になると見込んでいます。
Q. 精機事業の収益について
A. 第1四半期は市場縮小の影響を受けて露光装置販売台数が減少し、売上高は前期比15%の減収となりました。一方、営業利益は前期から微減にとどまっています。これは液晶露光装置販売が好調であったことに、半導体露光装置の生産リードタイム短縮による収益構造の改善が加わったことによるものです。通期での販売台数見通しは今回変更せず、したがって、収益予想を据え置きます。下期に業績が回復していくという点も変わらず、競争力の高い新製品であるArF液浸「NSR-S621D」とArFドライ「NSR-S320F」の販売を本格化して計画達成を目指します。
Q. 450mmウェハ対応装置共同開発について
A. インテル社とは以前より緊密な関係にあり、同社とのビジネスが大きく変動するようなことはありません。450mmウェハ対応装置についても、技術ロードマップにしたがって、資金提供を受け開発を共同で進めています。当社としては、EUVLよりも450mmウェハ対応が早く実現すると見ており、2017年までには量産機を出荷したいと考えています。
映像事業
Q. デジタルカメラの市場について
A. 第1四半期におけるレンズ交換式カメラ市場は足下でも順調に拡大していますが、コンパクトカメラ市場は昨年に続きマイナス、足下ではそのマイナス幅も拡大傾向にあります。このような環境において、当社は一眼レフカメラでは、生産増に伴ってシェアも回復しタイ洪水前のシェアにほぼ戻りました。コンパクトカメラでは、市場が縮小する中で順調に販売を伸ばし、ワールドワイドでのシェアを約20%まで高めることができました。平均価格についても、市場全体での出荷価格が下がっている中で、当社製品の平均価格は上昇しました。
Q. ノンレフレックスカメラ市場について
A. 第1四半期の市場は前年比で8割以上の拡大、特に米国市場では2倍以上に拡大しています。足下の伸びは少し鈍化していますが、今後もゆるやかに拡大していくと見ています。当社はこれまで2機種と限られたラインナップではありますが、欧米ではトップシェア、ワールドワイドでも約25%のシェアで販売は堅調です。
Q. 映像事業の収益について
A. 昨年のタイ洪水被害から通常の生産量に回復し、一眼レフカメラと交換レンズは好調な需要に応えることができました。また、コンパクトカメラも市場が縮小する中、順調に販売をのばしました。この結果、第1四半期は前期比14%の増収となりましたが、営業利益は円高の影響や販売経費を通常レベルに戻したことなどにより前期比38%の減少となりました。通期では販売台数見通しを維持しますが、対ユーロレートを5円円高に変更することにより売上高100億円、営業利益50億円の下方修正としました。