2010年3月期第3四半期 決算説明会・主な質疑応答
決算説明会での主な質疑応答を掲載しています。
精機事業
Q. 露光装置市場について
A. 半導体用については、ArF液浸およびKrF露光装置を中心に引き合いが増加しています。2010年の市場規模は180-190台程度になると予想しており、そのうち100台程度が液浸露光装置になると想定しています。液晶パネル用については、お客様の設備投資意欲は強く昨年秋以降受注は増加しています。2010年の市場規模は90台程度と考えています。
Q. 液浸露光装置「NSR-S620」について
A. 2月には初の売上計上を見込むなど、スループット、重ね合わせ精度、レンズ結像性能ともに完成度はスケジュール通り順調に向上しています。
Q. 液晶露光装置の中国市場進出について
A. 7世代以上の装置への需要が盛り上がりつつある中国市場で、来期からの販売に向け積極的に営業活動を行っています。その成果として、1月に8.5世代対応装置を16台受注いたしました。これらを着実に納入することはもとより、さらなる拡販に努めていきます。
映像事業
Q. デジタルカメラの市場について
A. 一眼レフカメラ市場は、地域により強弱がありますが世界的には成長が続いています。一方、コンパクトカメラ市場は各地域とも前期比マイナスとなり、通期では前年割れすると見ておりますが、秋以降はマイナス幅が小さくなってきています。2010年3月期の市場規模は11月時の予想(一眼レフカメラ1,000万台、コンパクトカメラ9,800万台)を若干上回ると考えています。2011年3月期市場については、一眼レフカメラは前期比10%近い伸びを、コンパクトカメラは2009年3月期のレベル(10,369万台)を超えることを期待しています。
Q. 映像事業の収益について
A. 当四半期は一眼レフカメラ、交換レンズ、コンパクトともに過去最高の四半期販売台数となりました。 通期の収益については、第4四半期も堅調に推移すると見込んでおり上ぶれる可能性もありますが、競合環境の厳しさ、円高リスク、新製品初期費用の増加も織り込み、その額も僅少であることから11月時の見通しを据え置いています。
その他
Q. 売上高・利益見通しについて
A. 全社売上高は100億円、営業利益20億円上方修正しました。一方、精機・映像各カンパニーは据え置きとしていますが、これは見直しの結果修正の余地が僅少であるため、その他の事業にまとめて計上したものです。また下期の各利益については、前回決算時は営業利益のみが黒字化する計画でしたが、今回の見直しの結果、営業利益以下各利益とも黒字化することになりました。