2010年3月期第2四半期 決算説明会・主な質疑応答
決算説明会での主な質疑応答を掲載しています。
精機事業
Q. 半導体露光装置市場について
A. 半導体露光装置市況は上向きになってきていますが、メモリー中心の回復で既存ラインの増強が主となっており、最新の液浸露光装置NSR-S620を使う次世代への投資はもう少し先になると見ています。市場規模は、2009年は90台から100台程度に増え、2010年は140~150台となり、そのうち半数程度を液浸装置が占めると予想しています。
Q. ダブルパターニング対応液浸露光装置について
A. NSR-S620は現時点(2009年11月5日)において、既に現行装置であるNSR-S610Cの基本性能のレベルをクリアしています。お客様には既に3台出荷、11月末までに計4台を出荷します。出荷地域は日本、米国、韓国となります。2010年3月までに全ての仕様を達成し、2010年4~5月にはお客様の量産プロセスで使っていただけるように開発を進めています。
Q. 液晶露光装置市場について
A. 液晶露光装置はパネルメーカーの稼働率が上がっており、この下半期から来年度の前半にかけてはさらに市場が上向くと見ています。2009年は70台程度、2010年は85台程度の市場規模になると見込んでいます。
Q. 液晶露光装置の中国市場進出について
A. 中国では7世代以上装置への需要も高まり始めており、魅力的な市場となってきました。これまで中国市場については慎重に見定めていましたが、来期からの販売に向け本格的に参入、半導体露光装置ビジネスでこれまで設立した現地法人も活用しながら積極的に進めていきます。
映像事業
Q. デジタルカメラの市場について
A. 上期の一眼レフカメラ市場は日・米が前期比マイナス、欧州・アジアは前期比プラスとなり、一方、コンパクトカメラ市場は各市場とも前期比マイナスとなりました。こうした中、当社は日本以外の市場でシェア向上を果たすことができました。年間の市場規模については、一眼レフカメラと交換レンズは、それぞれ1,000万台と1,600万本に上方修正、コンパクトカメラは9,800万台に下方修正しました。また、平均価格の動向については、為替の円高傾向の影響を含めると下落幅が大きく見えますが、実際の価格下落はそれほど大きくありませんでした。
Q. コンパクトデジタルカメラの販売について
A. 上期のコンパクトカメラ販売台数は、市場が前期比で落ち込む中、当社は若干上回ることができました。これは他社より少しでも優れた機能やデザインを備えるよう商品力のアップに努めたことが評価されたものと考えています。また、米国コンパクトカメラ市場ではマーケティングを強化、小売店とより密接に連携する対応が功を奏して大きくシェアを上昇させることができました。このような米国での対応は他地域にも良い影響を及ぼしています。