2010年3月期第1四半期 決算説明会・主な質疑応答
決算説明会での主な質疑応答を掲載しています。
精機事業
Q. 半導体露光装置、液晶露光装置市場について
A. 足元ではメモリメーカー中心に設備投資の再開が一部で始まり、工場稼働率の上昇も見られますが、まだ受注の確定にはつながりません。底入れを確認するにはもう少し様子を見る必要があると考えています。一方、液晶露光装置については、この3ヶ月で様子が変わり受注に結びついてきています。今下期から来期にかけての引き合いも増えています。
Q. 精機事業の損益について
A. 生産拠点の再編など精機事業の構造改革を進めていますが、今回、在庫についても市況、需要を考慮して一層厳しい評価基準で見直すことにしました。対象となる在庫は、1)需要が落ちたことにより中長期で停滞在庫となるリスクの高いもの、2)相対的に付加価値が減少するおそれのあるもの、3)装置の仕様向上などにより使用できなくなる部品等です。これにより評価減を300億円弱積み増すため、営業損失590億円を見込んでいます。
映像事業
Q. デジタルカメラの市場について
A. 第一四半期の一眼レフカメラ市場は月を追うごとに良くなりましたが、マーケット全体で前年比ほぼフラットであり、下期はもう少し回復する傾向と考えています。地域別には欧州・アジアがプラスでしたが、日米はマイナスとなりました。一方、コンパクトカメラ市場はマーケット全体で前年比10%以上縮小しましたが、当社は前年並みを維持しました。価格については、業界データでは前年比二けたのマイナスとなっていますが、これには円高による為替の下押し効果もありますので、実態はそこまでのマイナスにはなっていないと見ています。
Q. 映像事業の収益について
A. 第一四半期は一眼レフカメラの中・高級機やレンズの販売が想定を超え、為替の押上げも加わって計画を上回ることができました。これにより年間見通しを上方修正しましたが、下期については、現時点では年末商戦の行方が不透明であることから見通しを据え置いています。今後も順調に需要が増加すれば、さらに収益が上向く可能性があります。