2009年3月期 決算説明会・主な質疑応答
決算説明会での主な質疑応答を掲載しています。
精機事業
Q. 半導体露光装置販売について
A. 半導体露光装置の設備投資はほぼ凍結状態が続いています。今年度後半からの受注回復を期待していますが、2009年市場規模は2008年の3割程度になると大変厳しい予想をしています。
Q. ダブルパターニング対応液浸露光装置について
A. 昨年11月に発表したNSR-S620は、ダブルパターニング用に重ね合わせ精度の良さとスループットの高さの双方を特長とした競争力のある装置であり、そのCOO(コスト・オブ・オーナーシップ)が優れていることから、ダブルパターニングのみにとどまらず、シングルパターンにも使用いただける製品です。今夏以降にお客様に評価していただき、本年中に出荷開始の予定です。
Q. 精機事業の収益について
A. 今期は市場規模が縮小するため、当社の装置販売台数も大幅な減少を見込んでいます。そのため、損益分岐点をクリアすることができず、営業赤字となる見通しです。国内外の事業拠点の再編など固定費を削減する構造改革を行い、最先端装置NSR-S620が本格的に売上に寄与する2010年度以降の回復を目指しています。
映像事業
Q. デジタルカメラの市場について
A. 現時点での在庫状況は各社により異なるようですが、当社では3月末に在庫調整が終了し、4月以降は順調に出荷しています。欧米や日本では市場の成熟化が進んでいますが、中南米・インド・ロシアなどの新興諸地域ではさらに需要増加が見込まれ、そうした地域の深耕にも一層力を入れていきます。
Q. 映像事業の収益について
A. 今年度中の個人消費回復や円高修正は大きく期待できず、競争激化も続くと見ています。こうした状況を受けて固定費の削減などの改善を予定するものの、前期比減収減益を見込んでいます。一方、4月以降の販売は計画を上回るスピードで進んでいますが、クリスマス商戦がどのようになるのか、通期では不透明な部分があります。
その他
Q. 構造改革について
A. 労務費や研究開発費、広告宣伝費の削減などで、今期250億円、来期150億円の固定費削減を行なう予定です。また、これとは別に国内外の事業拠点の再編などにかかる費用として、今期特別損失を50億円見込んでいます。その詳細は現在検討しており、決定次第発表する予定です。