2007年3月期 決算説明会・主な質疑応答
説明会当日の質疑応答内容をはじめ、決算発表後に多数いただいた質問に対しての回答を掲載しています。
精機事業
Q. 今期の精機事業の収益性について
A. 液晶露光装置の販売台数は前期比半減を覚悟しており、液晶露光事業は大幅な減収減益となりますが、半導体露光装置で液浸露光装置を含むArF露光装置の比率が大きく伸びることで、前期並みの利益水準を確保します。
Q. 液浸露光装置について
A. 今年2月に出荷を開始したNA1.30の「NSR-S610C」の立上げは順調に進んでいます。S610Cで実績を出すことで競合に勝てると確信しています。今期の販売は上期に4台、下期に17台を見込んでおり、出荷は生産能力一杯の30台を計画しています。能力の増強は市場の動向等を注意深く見極めて決定していきたいと考えています。
Q. 液晶露光装置について
A. 2007年から2009年の市場規模は年間70台程度でフラットに推移すると予想していますが、大型TVの需要拡大次第では、2008年以降は予想を上回る可能性も十分あると考えています。 また、さらに大きな第10世代のガラス基板への対応については、ニコン独自のマルチレンズ投影露光方式で対応していきます。
映像事業
Q. 欧州市場におけるビジネスについて
A. 成長著しいロシアや東欧を含め最大市場である欧州における事業展開を積極的に進めていくことで、当社内の欧州のウエイトを高めていきます。
Q. デジタル一眼レフカメラと交換レンズの出荷見込みについて
A. 家電勢をはじめとした他社の動向を考慮し、下期の予想を堅めに見積もっています。生産能力についても心配はなく、250万台と350万本の出荷予想は十分達成可能な数字です。ボディ本体とレンズを1本または2本セットで購入されるお客様が多く、交換レンズは大きく伸びると見ています。
Q. コンパクトデジタルカメラの見方について
A. 前期は手軽でシンプルなCOOLPIX Lシリーズが相対的に多くを占めましたが、今期は機能性やデザイン性に優れたCOOLPIX PシリーズとSシリーズを拡販し、COOLPIXブランドのプレミアム化を実現したいと考えています。新製品は市場で好調に推移しており、今期出荷目標の 750万台はクリアできると認識しています。なお、今期平均単価の下落率は市場並みの10%程度を見込んでいます。