業績ハイライト

経営成績および財政状態(通期)

2024年3月期売上収益は7,172億45百万円、前期比891億40百万円(14.2%)の増収、営業利益は397億76百万円、前期比151億32百万円(27.6%)の減益、税引前利益は426億69百万円、前期比143億90百万円(25.2%)の減益、親会社の所有者に帰属する当期利益は325億70百万円、前期比123億74百万円(27.5%)の減益となりました。

映像事業

フルサイズミラーレスカメラ「Z 8」、「Z f」等を中心に、プロ・趣味層をターゲットとした中高級機及び交換レンズの拡販に注力しました。平均販売単価の上昇や円安効果もあり、当事業の売上収益は2,797億37百万円、前期比23.2%増、営業利益は465億42百万円、前期比10.3%増となりました。

精機事業

FPD露光装置分野は、中小型パネル用、大型パネル用、いずれも装置の販売台数が減少したことにより、減収減益となりました。
半導体露光装置分野は、新品装置の販売台数が増加したことにより、増収増益となりました。この結果、当事業の売上収益は2,193億79百万円、前期比7.9%増、営業利益は151億79百万円、前期比38.2%減となりました。

ヘルスケア事業

円安効果に加え、ライフサイエンスソリューション及びアイケアソリューション分野での堅調な販売により事業全体としては増収となりました。一方、物価高騰によるコスト増加に加え、アイケアソリューション分野の在外子会社に関して第2四半期連結会計期間に計上した引当金及びその関連費用の影響もあり、事業全体として減益となりました。
この結果、当事業の売上収益は1,078億89百万円、前期比8.5%増、営業利益は53億88百万円、前期比53.5%減となりました。

コンポーネント事業

デジタルソリューションズ事業は、光学部品やエンコーダの販売が減少したことにより減収減益となりました。
カスタムプロダクツ事業は、EUV関連市場減速に伴う、EUV関連コンポーネントの販売減少等の影響により減収減益となりました。
この結果、当事業の売上収益は470億5百万円、前期比11.4%減、営業利益は168億29百万円、前期比23.8%減となりました。

デジタルマニュファクチャリング事業

産業機器事業は、X線の新製品やレーザーレーダの販売が堅調に推移し増収となりましたが、不採算製品の整理等の一時費用を計上した結果、減益となりました。
アドバンストマニュファクチャリング事業は、SLM社の連結子会社化により増収となりましたが、研究開発などの先行投資に加え、事業立ち上げに伴う一過性費用や、SLM社の連結子会社化による無形資産の償却により赤字幅は拡大しました。
この結果、当事業の売上収益は599億37百万円、前年同期比42.4%増、営業損失は158億1百万円(前年同期は101億57百万円の営業損失)となりました。