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スキルを高めるための、仕組みや環境も自分たちでデザイン「クリエイティブスキルアップ」

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スキルを高めるための、仕組みや環境も自分たちでデザイン「クリエイティブスキルアップ」

コンポーネント番号: 12

コンポーネント番号: 5

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コンポーネント番号: 12

コンポーネント番号: 2

問題意識や日頃の想いを原点として

コンポーネント番号: 3

クリエイティブスキルアップチームは、デザイン部の若い世代が中心となって、デザイナーのクリエイティビティやスキルを向上するために、より快適に働くための空間やコミュニケーションの新しいあり方の検討など、様々な取り組みをしています。

各取り組みは、一人ひとりの問題意識や日頃の想いからスタートしたものですが、ディスカッションを重ねることで、チームとしての意見やアイデアを揉みながら発展させていきます。またそれぞれの活動は少人数体制で進行し、かつ複数の活動が同時に進行することが多くあります。

デザイナーとしての高いアウトプットを生み出すための取り組みは以前からスタートしていましたが、今とは異なり、ベテラン主導でデザイナーの仕事の効率化を図るものでした。3Dプリンタの使い方やデータの作り方を学ぶ勉強会などが主とした活動で、参加者も限られたデザイナーのみで行っていました。

3年ほど前から主旨を変え、デザイナーのクリエイティビティやスキルの向上へと軸足を移し、同時に進め方も若手に任されるようになりました。
時代に即したアウトプットをつねに出し続けるため、今必要なこと、やるべきことを探し、次々とトライすること。これがチームに課せられたテーマでした。

コンポーネント番号: 12

コンポーネント番号: 2

デザインを生み出す空間は、どうあるべきか

コンポーネント番号: 5

コンポーネント番号: 6

CG(コンピュータ グラフィックス)での居室検討
CG(コンピュータ グラフィックス)での居室検討

コンポーネント番号: 3

今回、チーム内だけでなくデザイン部内からも取り組むべきだという声が多く、たくさんの人を巻き込んで実現に至ったのが「居室改革」でした。
「ついつい思考が凝り固まってしまうオフィス空間を離れて、クリエイティブで自由な発想を促してくれる空間があるべきだ!」といった声に応えるべく、居室改革は進められました。

上の写真の部屋は、もともと倉庫のように無機質なミーティングルームでした。
このスペースを、思考を切り替えるためのクリエイティブスペースというコンセプトに基づいて改築したのが、現在の「THE LAB」(以下、LAB)。
室内には、思考の切り替えや脳への刺激に役立つよう、世界中のデザイン情報誌やあらゆる素材の表面サンプルを配置し、試作品を短期間で作成できる卓上3Dプリンタも導入しました。また、何かを思いついたら即座に共有や議論ができるよう、壁一面にシートタイプのホワイトボードを貼っています。
入室の敷居を低くし、オフィスの雰囲気から徐々に気持ちを切り替えられるように、あえてLABにはドアを設けていません。代わりに入口には薄いのれんを下げ、外と中との境界を半透明な雰囲気に変えました。部屋の中ではBGMを流すなど、空間づくりとしての様々な試みも行われています。

これらのほかにも、VR(バーチャルリアリティ)体験会の実施やワークショップを開催する空間としての活用など、LAB自体が一つの実験の場として機能しています。
これからもあらゆる活動の起点となるように、様々な計画を予定しています。

コンポーネント番号: 12

コンポーネント番号: 2

コミュニケーションを、どうデザインすべきか

コンポーネント番号: 3

問題解決への新たな視点の獲得や、社内の常識にとらわれすぎないように、社外から新しい知見を取り入れる活動にも取り組んでいます。
昨年は、ミーティングの中で図や絵を使って議論や対話を記録する「グラフィックレコーディング※」のワークショップを外部の講師を招いて開催しました。

もともと、ミーティングで同じことを話しているにも関わらず、食い違いが起きたり感じ方にギャップが生まれていることに対する疑問・問題意識がありました。そこで、文字だけではなく、もっと視覚的に議論を進めれば、コミュニケーションが的確で活発なものになるのではないかという考えに基づき、ワークショップ開催に至りました。

絵を描くことが本当は難しくないこと、テキストに人の顔の画を添えるだけで言葉だけでは伝わりにくいニュアンスも表現できることを体感でき、ワークショップ実施後は、デザイナーはもちろん、他部署でも会議に絵を描く取り組みが見られるようになり、社内のコミュニケーションにも少しだけ変化が生まれました。

デザイナーだけではなく、品質部門やマーケティング部門のメンバー、若手からベテランまでも巻き込み、人に伝える方法はどうあるべきかを真剣に考える機会にすることができたと感じています。

コンポーネント番号: 13

※議論や対話の内容を発言者のイラストと吹き出しなどを使って記録する手法。講演などでは、大きな模造紙に要点をリアルタイムに書いていく。内容を視覚的にわかりやすく伝えることができる。

コンポーネント番号: 6

「グラフィックレコーディング」ワークショップの様子
「グラフィックレコーディング」ワークショップの様子

コンポーネント番号: 12

コンポーネント番号: 2

デザイナーとして高いアウトプットを出し続けるために

コンポーネント番号: 3

このチームでは自分たちで面白いと思ったことを、ときには他部署の人まで巻き込んで広げてきました。
1人ではけっして得られない情報や刺激を経験でき、自ら考えてトライする場としてクリエイティブスキルアップチームは機能しています。
自分たちの取り組みたいテーマはまだまだ進行中で、やりたいことや課題として感じることは日々変化しています。クリエイティブな現場でつねに求められていることは、新たなことを学び続け、新しい可能性を日々探り続けることだと思います。
そうした基本的な姿勢を大切にしながら、この取り組みを止めることなく、進化させ続けていこうと考えています。

コンポーネント番号: 13

※所属・仕事内容は取材当時のものですが、一部修正しています。

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