動物の目のつき方のちがいを知ろう
生き物はみんな目を使ってモノを見ている。だけど、よく見ると、生き物によって目のつき方はずいぶんちがうね。みんな、どんなふうに世界を見ているんだろう。人間や動物、そしてロボットの目のようすをかんさつし、同じ点・ちがう点を考えてみよう。
動物による目のつき方のちがい
目のつき方は動物によってだいぶちがう。前についていたり、横についていたり、引っこんでいたり、とび出ていたり、さまざまなつき方をしているよ。
ウマは横もしっかり見えるし、ウサギは真後ろも見えるらしい。ライオンや人間は後ろを見ることはできないけれど、右目と左目の両方で前を見ることができる。両目で見ると、物を立体的(りったいてき)に見ることができ、物との距離(きょり)を正確(せいかく)につかむことができるんだ。
ロボットはどんなふうにモノを見ているのだろう?
ロボットにも「目」があるよ。カメラが目の役割(やくわり)をしているんだ。
たとえば工場ではたらくこの写真のロボットは、人間の目と同じように物を立体的(りったいてき)に見る2つのカメラと、全体を見わたすカメラ、全部で3つの目を持っているんだよ。その3つのカメラを使って、物の場所や自分との距離(きょり)をすばやく知ることができるんだ。
このロボットは、どんなふうにモノを見ているんだろう?
ロボットは箱の中の部品を一つずつ取り出す作業をしているよ。このロボットには右の写真のように見えているんだ。どの部品が一番上に乗っているのか、ちゃんとわかっているんだね。
どこまで見える?自分の視野(しや)をはかってみよう
首や目を動かさないで見える広さのことを視野(しや)というんだ。友だちと2人で、目をまっすぐ前に向けたときにどこまで見えるかをはかってみよう。
用意するもの
はかってみよう
- きろく係の人は画用紙の真ん中にマジックでしるしをつけ、画用紙を手に持って、じっけんする人の正面、2メートルくらいのところに立とう。
- きろく係は、画用紙を手に持ってよく見せながら、じっけんする人の右目のがわにまわる。
じっけんする人は、画用紙のしるしが見えなくなったら合図をしよう。
- きろく係は合図を受けたら画用紙のしるしから自分のいる方向に線を引く。
- きろく係は画用紙の上に立っている人の正面にもどり、反対がわにゆっくり回って同じことをする。
じっけんする人は、画用紙のしるしが見えなくなったら合図をしょう。
- 画用紙の上で、見える場所と見えない場所をぬり分けよう。
できたかな?
できたら、こんどは片目(かため)をつぶって、右目だけで見えるところの広さ、左目だけで見えるところの広さもはかってみよう。また、ほかの動物の視野(しや)とくらべてみよう。
動物の目や首の動かし方をかんさつしよう
動物園や家のまわりで動物の目や首の動かし方をかんさつしてみよう。首を動かすのはまわりの確認(かくにん)のためかな?食事や毛づくろいのためなのか。そのあとの行動と合わせてかんさつしよう。
おすすめの動物
- 動物園
- シマウマ、カピバラ、キリン、チーター、フクロウ、ペンギンなど
- 家のまわり
- イヌ、ネコ、ハト、スズメなど