生き物から学んだ「技術」を知ろう
サメの肌(はだ)を参考にした速く泳げる水着があるって知ってる?いまでは水着だけでなく、同じ技術が飛行機(ひこうき)の機体や風力発電のプロペラにも使われ始めているんだよ。世の中にたくさんある、生き物たちから学んだ技術をさがしてみよう。
さまざまな、生き物から学んだ技術(ぎじゅつ)
生き物の形や機能(きのう)や行動を研究して、新しい技術(ぎじゅつ)の開発やものづくりに生かす科学技術(かがくぎじゅつ)のことを「バイオミメティクス」というんだ。すでにわたしたちの身近な場所にも使われているんだよ。いくつか見てみよう。
サメの肌(はだ)のしくみとは?!
すばやく泳ぐサメの肌(はだ)には細かなみぞがたくさんあるんだ。このみぞが水の抵抗(ていこう)※をへらして、速く泳ぐことができるんだ。いま、このサメの肌のしくみが飛行機(ひこうき)などに生かされているよ。
- ※抵抗(ていこう)とは、物が動くときにそれをじゃまする力のことだよ。水や空気の中を物が動くときには必ず抵抗が発生するんだ。
空気の中で物が動くと、その表面に複雑(ふくざつ)な空気の流れができて、小さな渦(うず)がたくさん生まれるんだ。この渦が抵抗(ていこう)の原因(げんいん)になるんだよ。でも、サメの肌(はだ)のようにみぞがあると、渦にじゃまされる部分がへり、空気の抵抗がへるんだ。
ハチの巣(す)の構造(こうぞう)をつくってみよう
ハチの巣(す)の構造(こうぞう)を工作をしてみよう。
また、ほかの形のハチの巣もつくり、大きさや強さのちがいをくらべてみよう。
用意するもの
やってみよう
- 型紙(かたがみ)から六角形の柱のかたを切り出して、おり線にそっておっていく。のりしろを内がわにして、六角形の柱になるようテープでとめよう。
- 柱が7つできたら、セロハンテープではり合わせてハチの巣(す)をつくろう。
- 同じように、四角形の柱と三角形の柱も7つずつ作り、セロハンテープではり合わせて、四角形の柱のハチの巣(す)と三角形の柱のハチの巣をつくろう。
- 形のちがう3つのハチの巣(す)ができたかな?同じ大きさの型紙(かたがみ)、柱の数も同じだけれど、六角形の巣と四角形の巣と三角形の巣、どれが一番大きく作れたかな?
この3つのハチの巣で、どれが安定するか、強さのちがいをくらべてみよう。
- ハチの巣(す)の上にしたじきを置き、その上に水を入れた1リットルのペットボトルを、ゆっくり乗せていこう。ハチの巣のま上の乗るようしんちょうに乗せてね。
3つのハチの巣それぞれ、何本まで乗せられるかじっけんしてみよう。
じっけんの結果はどうだったかな?
同じ材料からつくったハチの巣(す)だけど、強さや安定感に違いがあったら、そのちがいの原因はなにか、考えてみよう。
植物の技術(ぎじゅつ)をさがしてみよう
身の回りの植物には、まだまだたくさんのすぐれた特徴(とくちょう)があるよ。
植物の葉やたねをかんさつして、どんな技術(ぎじゅつ)がかくされているか見つけてみよう。
植物の特徴(とくちょう)の例